そろそろ埼玉も東上線沿線奥武蔵の頃かと、ファイルから収集パンフを出し小川町のマップ眺めていたら、芭蕉の句碑一覧を見付けた。町内各地に八つもの句碑があるという。おくのほそ道で詠んだ句ではなく、私には全句初めてのもの。なんで小川町にと思いながらも、芭蕉追っ掛けとしては飛び付き、マップ上で巡るルートを思案した。
春日公園、八幡神社 東武成増駅から東上線で小川町駅を目指す。車中、小川町は広く八句碑全部は無理で、都幾川村境に近い南部の二句碑は次回にしようと思う。それでも広域に点在し、徒歩では残り六句碑を回り切れるかなと思いながら小川町駅に降りた。
町内中心部春日公園は、地酒酒蔵裏手に見付かり、漢字の句碑を眺めたが分からず(写真上)、そのままカメラに収めた。地元の俳人が建てたが焼失し、その後婦人会が再建して、“梅の香に のっと日の出る 山路かな”と読み下してある。
次からは時計回りに巡ろうと西の八幡神社へ。坂を上がった突き当たりが神社。参拝し境内に探すが見当たらず、入口にある石碑かなと訝りながらも、カメラを向けた。江戸期建立らしい石碑の字は薄すぎる。参道の無人スタンドで八朔をゲットし、ワンコインを投入。
兜川河畔句碑 坂を左へ下り古刹大梅寺前へ至り、門前でヤッケをザックに入れる。本日無風快晴で、予報通り。国道254を横断し、八高線等を高架で渡って兜川沿いに山際を行くと、左手先に小さな石碑らしい物が見え近づくと芭蕉句碑。何と新道開削記念碑で、“桟や 命からむ 蔦可津ら”とあり、更科紀行にある句という。ここでも小川町は芭蕉の句への関心が半端ではないと改めて思う。土手にはハナダイコンやイヌフグリ、庭には菜の花やハクモクレンも咲いている。
八宮神社から道の駅へ 同僚Kさんの母校小川高校を右に見て、駅裏を東へ直進し、中心部に右折して兜川を渡り返し、国道254へ出る。八宮神社の案内に従い行くと町屋の裏にあり、句碑もあった。横長の厚めの石碑だが、“先堂能む 椎の木も安里 夏木立”の文字は消えている。また国道254を歩き、途中の道の駅で焼きお握りを求め食べながら、今後の予定を再考。二ヶ所残るが、先に遠い下里の滝へと腰を上げた。槻川に架かる柳町橋を渡り下里地区へ。右手の仙元山は二度歩き、当地へ下りている(14.5.25)。山中の下里の大モミジを思い出した。
徒渉し下里の滝 滝がありそうな沢はなく、島根橋を渡り奥へ奥へと進入。予定の30分は大分過ぎ坂田橋。少し遡ると川向こうに滝と句碑らしきものが見える(写真下)。川中のブロックを渡り無理に徒渉。句碑“蛇喰登 幾けばおそろし 雉子乃聲”を眺めUターン。靴下が僅かに濡れただけ。最後に予定の大聖寺の句碑は次回へと決め、同じ道を道の駅へ戻り、小川町駅行きバスを待った。先ほど大聖寺の屋根が右手山麓に見えた。疲れが生じ歩数計を見ると17kmとある。帰宅後調べたら八幡神社の写真は違っていて、再訪である。(2020/03/29 K.K. 1318/1400)
◇日時 2020/3/13 ◇天候 晴 ◇交通費 1460円 ◇資料 小川町観光協会「おがわまちロードマップ&タウンガイド」◇歩数等 25,000歩 18km 「通過時間等」自宅8:20-東武成増駅8:55-同小川町駅10:00=春日公園10:10=八幡神社10:30=兜川河畔句碑11:05=八宮神社11:35=道の駅(昼食)11:50/12:10=柳町橋12:20=島根橋12:35=坂田橋12:50=下里の滝前13:05/13:15=道の駅バス停14:02-東武小川町駅14:25-同成増駅15:35-自宅16:00 |