両毛線国定に田園の地を歩き社寺を巡る

 今年のJR東日本割安パス発売は変則で、10月にもあり求めた。新幹線利用可能で、今回は上越新幹線で高崎駅へ行き、両毛線国定駅から歩くコースにした。手許のガイド誌に、「講談・大衆演劇の主役活躍の地」(るるぶ情報版「大人の遠足歴史・文学あるき」98頁)として、国定忠治の故郷が紹介されている。忠治に興味は薄いが、アクセスが手頃な上、駅からスタートが良い。私には初めての地。

 両毛線国定駅スタート 新幹線を高崎駅で両毛線に乗り換え前橋駅、伊勢崎駅を過ぎ、国定駅に降りた。駅前は商店街もない田舎の閑かな住宅街。直ぐ田畑の中の道になり、稲穂は実りの秋状態(写真上)。水田の先は赤城山の筈だが、肝心の山は雲が多く、影も見えない。
 最初のポイントは赤城神社。ガイドにはないが地図から見付け、寄った。群馬も当地では外せない神社と思う。小さな集落奥に社はあり、手を合わせた。戻って、両毛線踏切を渡る。田んぼの畔には彼岸花が咲いている。
 赤城と忠治 道路に、忠治の墓と養寿寺の案内があり有名さが窺える。古刹の本堂に一応挨拶し、裏の墓地へ入ると、目指す墓は一見して分かり、導かれた。大きな石碑や石塔が建つ。幕末当地方周辺を縄張りにした忠治は、その後の浪曲や芝居で大衆間で有名になったと言われる。私のハイキングでも出会い、浅間山麓池の平には忠治隠れ岩という岩場があり、本当かなと疑った(06.8.14)。また、赤城山南山麓鳥居峠には、名月赤城山の歌碑があり、下った滝沢温泉に忠治岩窟入口の案内があった(17.5.20)。
 鹿島神社、小泉稲荷 大通りを下り、橋を渡った右手に鹿島神社があり、立ち寄る。何処にもある社と境内で、また大通りを下り続ける。国定駅への道を通り越し下ると、目の前に北関東高速が現れ、高崎駅案内所で入手した地図で確かめ、小泉稲荷へ向け左折する。左手にあずま運動公園や体育館を見る。現在は伊勢崎市だが、国定村はその後東村になった。未だ学校や公共施設にはあずまと付いている。高架下を右折すると、後方田圃の真ん中に大鳥居が見えて、右折地点を間違えたようだが、そのまま稲荷神社へ歩く。田舎の道は見えるも遠く、重い脚になってしまった。

 小泉稲荷神社は大鳥居、赤鳥居で有名とある。長くない参道に二列の鳥居がびっしり重なり建っている。片側100基程のようで、半端ではない(写真下)。潜って本殿に参拝。コロナの終息と孫達の健康をお願いした。
 駅まで1時間程だが歩く元気はなくなり、バスも2時間後。やむなくタクシーを手配。到着まで道路端に腰を下ろしてしまった。タクシーは大鳥居の下を走ってくれた。国定駅前で、呑み鉄用にと探したが自販機もなく、高崎駅でも、新幹線がすぐ来て買えず、帰宅迄持ち越しになった。偶にはこんなことも良いだろう。(20201030K.K.1355/1400)

◇日時 2020/10/3 ◇天候 晴れ ◇歩行距離等 13km 17,000歩 ◇資料 「いせさきマップ 伊勢崎市北部」「通過時間等」自宅10:20-JR上野駅11:30-同高崎駅12:37-同国定駅13:15=赤城神社13:35=養寿寺13:50=鹿島神社14:00=北関東高速下14:30=小泉稲荷15:05/15:30-JR国定駅16:22-同高崎駅17:14-同上野駅18:12-三田線巣鴨駅18:30-自宅19:00