40年振りにJR大湊線に乗り下北半島へ

 JR東日本休日俱楽部パス二日目、宿泊した盛岡から八戸へ出て、大湊行きとした。東北新幹線、青い森鉄道、そしてJR大湊線の乗り鉄である。大湊は再訪であり、87年の夏休みの約40年前の一人旅であった。今回も一人だが、気楽な乗り鉄である。地酒での呑み鉄もよいだろう。数年前一度計画したが、悪天候で八戸から帰京したことがあった。

 満員の大湊行き列車 朝9時前盛岡駅から東北新幹線に乗り八戸駅で、大湊行きに乗り継いだがびっくり。始発の一両列車が超満員で、座れない。皆旅支度で、途中下車の可能性はない。約1時間30分立ち放しで、最近では経験なく、後期高齢者には辛い。青い森鉄道の乗車は、東北本線時代、前回野辺地駅から青森駅間乗っただけである。
 三沢駅を通過し、未だ基地の街のよう。太田幸司選手の出身地である。当地三沢高校のエースで甲子園での大活躍は有名で、プロでも活躍したと思う。列車は野原の中を走っている。過疎地域で、今では休耕地なのであろうか。

 下北半島へ 野辺地駅で、また多くの乗客が無理やり乗り込んだ。車窓に防風林の松林が見え始め、下北半島へ入り進んでいるようで、左手に海がチラついた。そして、陸奥横浜駅に停車し、記憶にあった駅名。次第に陸奥湾が姿を現し、曇天の下に広がり波静か。40年振りの眺めである。下北駅に着き、大半の乗客が下車。観光バスが見え、ここから大間や仏ケ浦へ回るのであろうか。前回訪ねた恐山もここからバスと知る。

 40年振りの大湊 ようやく座れたが次が終点大湊駅。定刻通り到着し、下車(写真上、下)。小雨の中、駅前へ出だが、駅舎も記憶にはない。むつ市の小さな港町なのだろうか。駅前商店街で、弁当は仕入れたが、地酒はなかった。待合室で休憩を取った。
 12時前発の折り返し八戸行きに乗車。客は少なくゆったりと座り、昨日の残り酒を出し、ちびちびと呑み鉄を開始。津軽三味線名人高橋竹山を唄った“風雪ながれ旅”の一説に、“・・・津軽、八戸、大湊”とあったのを思い出した。津軽出身の竹山が若い頃三味線を抱え、門付けの流れ旅をした地であろう。
 野辺地、三沢、八戸と往路を戻り、新幹線に乗り換え、帰途に就いた。(2023/7/22 K.K.1516)

◇日時 2023/06/23 ◇天候 曇、後小雨 ◇交通費 JR東日本大人の休日俱楽部パス ◇資料 JR全線路線図東北地方 ◇歩行距離等 4,000歩 3㎞ 
「通過時間等」盛岡宿泊先8:30-JR盛岡駅8:50-青い森鉄道八戸駅9:33-JR大湊駅11:13/11:48-同八戸駅13:40-同上野駅16:35-三田線巣鴨駅16:55-自宅17:55