秋田内陸線から花輪線で乗り鉄を楽しむ

 今年度もJR東日本大人の休日俱楽部パス利用期間となり、行く先を検討しJR東日本内で、未乗車路線の花輪線は直ぐ決まった。起点大館駅へ秋田経由か青森からか少し迷ったが、路線図から秋田内陸線を思い付いた。JR東日本管内ではないが、時間的にも速く、未乗車路線である。そして、花輪線で盛岡駅に戻り、盛岡泊とした。

 山中を進む秋田内陸線 秋田新幹線を角館駅に降りた。角館は2度目だが何ら記憶になく、30年前であった。隣が内陸線駅で、定刻通り終点鷹巣行き一両列車が発車。94.2kmで29駅とあり、知るのは阿仁合駅名のみ。直ぐ水田地帯となり、右手の高峰は秋田駒ケ岳と見当を付けたら合っていた。小さな無人駅停車を繰り返しながら進んだ。駅は水田地帯の真ん中にあり、直ぐ森林地帯へ入って谷川を渡り、短いトンネルを抜けてまた水田地帯で、これを繰り返している。秋田の内陸は深い山中で、国鉄時代の角館線と阿仁合線とを1989年結んだ三セク線で、内陸線として全通したと知る。

 阿仁合駅から鷹巣駅 車内に歓声が聞こえ田圃アートで(写真上)、カメラを出しシャッターを切った。阿仁マタギ駅には、ホームにマタギの木像があった。阿仁合駅に着き(写真中)、大きな駅で、登山客が降りた。花の百名山森吉山の最寄り駅とある。
 列車は一転して下り坂を走り、次第に平野部が広がり、終点鷹巣駅であった。隣のJR奥羽本線の駅から大館駅へ向かう。大館駅舎は工事中だが、売店はあり、地酒を求めた。呑み鉄用である。

 花輪線を乗り切る 駅前に秋田犬の里を探したが見付からない儘戻り、花輪線は盛岡駅へ向けスタート(写真下)。1931年全通路線で、106.9km、27駅。周辺は住宅街で、山は後退している。次第に通学生も降車し、乗客は少ない。十和田南駅で方向転換し、薄暮の中、鹿角花輪駅に着いた。当地方の中心都市で、尾去沢鉱山もあったと思うが閉山してから久しい。
 八幡平駅、安比高原駅、松尾八幡平駅を通過し岩手県だろう。呑み鉄も順調で小瓶を飲み干し、カップ酒にも手を伸ばした。好摩駅で花輪線からいわて銀河鉄道に入ると渋民駅があり、啄木の出身地と気付いた。終点盛岡駅に到着し、駅前にビジネスホテルがあった。(2023/7/14 K.K.1515)

◇日時 2023/06/22 ◇天候 曇 ◇交通費 JR東日本大人の休日俱楽部パス+1700円 ◇資料 秋田内陸縦貫鉄道(株)「秋田内陸線」 ◇歩行距離等 6,000歩 5㎞ 
「通過時間等」自宅9:00-JR上野駅10:16-秋田内陸鉄道角館駅13:58-JR鷹ノ巣駅16:48-同大館駅17:35-同盛岡駅20:40=宿泊先20:50