青春18きっぷを使い吾妻線を往復する

先々月から乗り鉄を試して、まあまあと楽しんでいる。盛夏を迎え、ハイキングの季節ではなく、登山も簡単ではない。そんな中、列車の旅は車中は冷房が効き、特に真夏の時期には向いている。そして、青春18きっぷ利用をすれば良いのではと浮かんだ。最初の行く先はJR吾妻線の渋川駅から大前駅である。

 高崎駅乗り換え吾妻線へ JR赤羽駅で高崎線に乗車した。高崎駅乗り換えだが、事前の調べでは吾妻線発車まで僅か2分。隣のホームかなと楽観過ぎる予想もした。高崎駅に着き車内アナウンスがあったが良く聞き取れない。降りて隣を見れば大前行きの電車。山勘が当たり、ニンマリとし乗り込む。4両電車に八分の乗車で、発車。
吾妻線の長野原草津口駅から先は乗ったことがなく、今回終点大前駅迄の全線を乗り切りたい。吾妻峡谷を歩いた時川原湯温泉駅迄乗ったのが最新の吾妻線乗車歴(10.12.4)。
渋川駅で、上越線から分岐し、吾妻線へと入った。隣が金島駅。関東ふれあいの道の起点の駅で、2,3度乗降したことがある。山間の地へと進み、吾妻川が流れる谷内である。小野上温泉駅を通過し、温泉入浴に帰りに途中下車しようかとの思いが過ぎる。中之条駅に着き停車。吾妻線の中心駅のようで、大半の客が降車。私は、先月、Sさんの車で中之条から四万温泉へ来たばかり。次の群馬原町駅にも二度乗降した。岩櫃山や岩筆城跡がある。真田昌幸城主時代、原町は城下町として栄えたという小説を読んだことがある。

郷原駅を通過 郷原駅を過ぎる際、車窓からの眺め(写真上)に、以前も見た風景と思い出した。屋根に煙出しが付いた大きな農家は養蚕用であろう。頭上を見上げれば岩峰、岩櫃山か。慌ててカメラを出しシャッターを切った。当地出身の同期生がいて、”ゴウバラ”と濁ると教えてくれた。吾妻線は、八ッ場ダム工事区域を走った。8年前川原湯温泉駅に降りた時工事は中止していたが、その後再開されている。吾妻線の付け替え工事は継続し、現在は新線を走る。当然川原湯温泉駅も見覚えのない、新しい駅舎であった。

 初めての区間から大前駅折り返し 長野原草津口駅に着き、長い停車。若い頃職場旅行が盛んで、草津温泉にも数度泊まり、込み合うホームに列び乗車を待ったこともあった。駅付近を眺めると、記憶に一致する風景もあるよう。
初めての乗車区間へ突入し、知るのは万座・鹿沢口駅のみだが、山間の狭い地に数駅があり、駅周辺の山中に家がぽつりぽつりと見えるだけ。鹿沢口駅もほぼ同様だが、川の畔に商店も見えた。期待した浅間山は、目の前の山々が遮りとても望めない。
終点大前駅では引き返し迄駅前をウロウロ(写真下)。駅舎もなく、ダイヤは1日5本。川向こうの遠くに集落が見えるだけ。客はそのまま新前橋行きになった電車に乗り直し、私もその1人となった。(2018/08/16 K.K. 1202/1300)

□日時 2018/8/5 □天候 晴 □交通費 青春18きっぷ1/5 □資料 旅行読売「ひとり旅 吾妻線」2010年、121頁、□歩数等 2,000歩 2km
「通過時間等」自宅6:15-JR板橋駅6:50-同赤羽駅7:10-同高崎駅8:53-同大前駅10:38/11:00-同新前橋駅12:40-同高崎駅13:14-同赤羽駅14:45-三田線新板橋駅15:00-自宅15:30