四万温泉からキスゲ咲く野反湖

未だ8月前なのに猛暑が続き、ハイキング先の選定に苦労している。今回は、渡良瀬渓谷鉄道に乗り涼風を楽しもうと計画したら、群馬の当地は39℃という予報を見て、急遽Sさんにコース変更をお願いし、了承を得た。四万温泉の摩耶の滝を思い付き、35℃とある。Sさんのご厚意に感謝しながら、車で高島平を出発した。

 四万温泉摩耶の滝 車は関越高速を走り、渋川ICに降りて一般道を吾妻へ向かう。昨年訪ねた箱島湧水の近くを通り、中之条で山側へ右折し、結構走って四万温泉の先、日向薬師堂近くの駐車場に着いた。四万温泉は、東京でも知られた山ノ湯だと思うが、チャンスがなく初めて。思ったより山深く、広い温泉地のよう。摩耶の滝は、湯治客が散歩にも眺められる直ぐ近くにあると思って来たが、渓谷の奥の案内。沢に沿い出入りのある山腹に切られた遊歩道で、距離がある。約30分で到着し、激流が落ちている(写真上)。この時期夏枯れかなと心配したが、道が濡れ昨夜雨であったようである。Sさんも着いて、一休み。休憩舎には先客もいた。遊歩道を戻ると、往路では気付かなかったが結構下り坂。突然前方を猿の家族連れ10頭程が山から出て来て、谷へと降りて行った。山で猿に出会うことは希ではないが、近くで多数を見るのは初めて。一瞬襲われたらと心配してしまった。車で、四万温泉街を半周し、グランドホテル近くの河原に共同浴場を見付け、入浴。熱い温泉で、私は汗を流して出た。

暮坂峠を越す 未だ12時前で、Sさん、もう一箇所回ってくれるという。先程暮坂峠の標識を見て、一度歩いたことを思い出し(10.12.5)、再訪も良いと提案したら、Sさんは湖が念頭にあるようで、野反湖と分かる。カーナビで検索し、約50㎞、1時間程と出た。ニッコーキスゲの花期かもしれないと、期待しお願いする。沢渡温泉を過ぎ暮坂峠へのコース。以前私は中之条駅前から沢渡温泉迄はバスで、そこから徒歩で往復した。計4時間程歩いたろうか。車は速く、牧水会館を左に見て、最奥の集落から山坂をくねると峠上で、Sさんに峠に建つ若山牧水像を紹介した。

 キスゲが乱れ咲く野反湖へ旧六合村へ入り、奥へ奥へと進むと下る対向車が多い。キスゲ見物かなと期待半分。野反峠に降り、眼下に湖を展望(写真下)。キスゲはあるがそれ程ではない。涼風の中、草原へ分け入るに従い、キスゲの群落に出会う。それも満開。カメラが忙しい。花友用に携帯にも写す。Sさんも感嘆のよう。コオニユリやハクサンフウロも咲いている。最後は咲き始めたヤナギランやシモツケソウも見付けた。ビジターセンターで、遅い昼食後、帰路に就く。思い掛けなく、乱れ咲くキスゲの群落に出会い、Sさんのタイムリーな案内に感謝である。有り難うございました。(2018/08/11 K.K. 1201/1300)

□日時 2018/7/22 □天候 晴 □資料 旅行読売「滝 湖畔 渓谷を歩く 摩耶の滝」31頁、野反湖休憩舎「ハイキングマップNOZORIKO」 □歩数等 11,000歩 8km
「通過時間等」自宅・高島平7:20-四万温泉10:00-遊歩道入口10:05=摩耶の滝10:35=遊歩道入口11:10-河原の湯11:30/11:55-野反湖13:10/13:50-高島平・自宅17:55