開花状況を見ながら都心を歩く

東京では、3月21日に開花宣言があり一週間過ぎたがその後の進展がなさそうだ。我が家前の桜も蕾から一部が咲き開いた儘の状態。雨や寒い日が続いているからだろう。毎年、私は、花見ウォークを楽しむ時期で、新規な花見先を探しながら、見頃を待っている。テレビや新聞では、その後の桜情報は見当たらない。自分で確かめようと、晴れた本日、標準木のある靖国神社を含め、市ヶ谷から大手町へ歩いてみた。

 靖国標準木は開花しただけ 都営新宿線市ヶ谷駅から靖国通りをスタート。直ぐ近くに東郷公園があると知り、路地へ入り寄る。あの”天気晴朗なれども波高し”の東郷元帥の屋敷跡とある。小さな公園内に桜があり、一本だけ咲き始めた状態。カメラに収め、靖国通りへ戻る。自然は明解で、通り並木の陽が当たる側の桜はそれなりに咲き始めているが、ビルの陰側は開花したばかりの状態。

靖国神社境内に入り、標準木へ近付く。柵に囲まれた桜木が見付かり眺めると、確かに咲いてはいるがごく僅かの枝のみ(写真上)。先日、ラジオでお天気キャスターが樹の老若で差があり、老木は早く、標準木はその例と解説していた。それでも咲き始めただけの状態だろう。これでは未だ未だだと思いながら、境内を歩いていたら満開の桜があったが、良く見ると紙の模造桜であった。

見事なハナダイコンの薄紫 靖国通りを歩道橋で渡り、北の丸公園へ。濠先右は千鳥ヶ淵だが桜は未だで人出はなさそう。濠にはボートが一艘遊んでいるだけ。左先は九段会館。廃館したと聞いたが修学旅行の宿泊所であった。田安門から武道館前へ。昨年長孫の大学入学式はここだったと聞いた。2年生になる最近の孫はバイトしながら学生生活を楽しんでいるようだ。園内遊歩道へ入ると紫の花が咲き花畑を埋めている(写真下)。この時期に出会う柔らかそうな薄紫の野の花は春らしく、好きな花。私はダイコンの花と思っていたがそうではないらしい。カメラに収め、帰宅後図鑑で調べると、オオアラセイトウ、別名ハナダイコンとある(新潮文庫「散歩で出会う花」109頁)。図鑑は900号達成記念にハイク仲間に戴いたもの。

北桔橋門から二の丸庭園 皇居東御苑へは、初めて通る北桔橋門から入苑。右に江戸城天守台の石垣を見て、梅林坂を下り二の丸庭園へ。丸の内の高層ビルを背にした日本庭園の景色も面白く、良い。外国人観光客が多い。当苑は、孫怜と一緒の時(11.6.25)以来だが、その時は大手門から平川門とメインコースだったが、今回は裏コースで苑内も初めて見る石垣や坂、庭で、雑木林はあるが桜は見当たらない。大手門を出て、濠端に2.3分咲きの花を最後に見て丸の内に着き、花見ウォークはこれからと確かめ、歩き終えた。(2017/04/14 K.K. 1098/1100)

◇日時 2017/3/28 ◇天候 晴 ◇資料 「北の丸公園皇居東御苑」2017.3 ◇歩行距離 7km 9,100歩

「通過時間等」自宅10:30-新宿線神保町駅11:16-同市ヶ谷駅11:25=東郷公園11:30=靖国神社11:40=北の丸公園11:50=北桔橋門12:10=二の丸庭園12:20=大手門12:40=丸の内勤務先12:55