群馬榛名に湧水、湖、古社を訪ねる

昨年末、アクセス不便な那須山中に車で尚仁沢湧水を案内して貰い(16.11.6)、栃木奥地にある名水百選の湧水沢を記録に加えることが出来た。今回も、Sさんに群馬も榛名北山麓吾妻線沿いにある箱島湧水へ車を出して貰うことになった。近くの榛名湖、そして榛名神社をもコースに予定した。

渾々と湧く箱島湧水 三連休の中日、関越高速は混み約1時間遅れで渋川インターを出てJR吾妻線沿いに走った。当地は意外に山の中で山峡の地。事前に地図を眺めたがそうは理解できず、地図読みが甘いというか未だ不勉強を恥じる。カーナビは正確で、小さな交差点から湧水へと導いてくれ、坂を上がった山中に駐車場があった。車を降り、箱沢湧水は直ぐ近くで、杉の大木をバックに箱島不動尊の石段脇に名水百選の泉水は渾々と湧いていた(写真上)。案内によれば、榛名湖へ通じ湖から流れ出ているとの伝説があるという。その位、大量の湧水が流出している。一口含み無味だが美味しい。不動尊に参拝すると、地元の方が倒木を片付けていた。社殿を外れて助かったとニコッとされ話してくれた。私はペットボトルを忘れ、近くにあった空ボトルを拝借し、清水を汲んだ。
榛名湖、榛名神社 榛名湖へ向かう。山中の集落を過ぎ、伊香保からの道路に合流し見覚えのある風景が断続する。榛名湖周辺は数度歩き、左手に関東ふれあいの道があり、車窓から特徴ある磨墨岩(スルスイワ)が見えた(02.7.21)。榛名湖は氷が貼っているが半分ほど(写真中)。ワカサギ釣りの名所と思うが温暖化した現在では不可のようで、釣り人の姿はない。湖畔の食堂に入り昼食。客はごく僅かだが、隣国人の客もいてご時世であろう。天ぷらうどんは店の薦め通りであった。
榛名神社へと走って貰う。天神峠を越した際、10数年前とろとろと歩いたことを思い出した。車では近く、再々訪の私はSさんを案内し参道を行くが、記憶にない長い坂が続き、矢立杉の故事は謙信と思っていたが信玄で、大杉の位置も違っていた。記憶と一致したのは奥社裏の御姿岩(写真下)、覆い被さるような奇妙な形の岩にSさんもビックリ。右手の谷に氷柱を見た。
箕輪城跡へ 車は速い。未だ2時前。急遽、箕輪城跡を提案。私の知識ではそう遠くはない筈。カーナビを選択し向かってくれた。想定よりは時間が掛かったが田舎道を走り、到着。私は再訪で(94.6.5)、戦国末期、城主長野業政が信玄の上野侵略に抗した城。勝頼初陣の地で、最後は信玄の猛攻に落城したと僅かな知識を披露したら、Sさんに業政の子業盛の時と訂正された。大規模に遺る深い壕、多くの郭跡を巡ると郭馬出西虎口門が復元され真新しく、不似合いに見える。湧水、湖、古社そして城跡と1日で多くの名所旧跡を巡り、関越高速を戻って貰った。有り難うございました (2017/04/09 K.K. 1097/1100)

◇日時 2017/3/19 ◇天候 晴◇資料 JR東日本「名水と滝45選 10箱島湧水」◇歩行距離 8km 11,000歩
「通過時間等」自宅7:20-箱島湧水駐車場10:50=箱島湧水10:55/11:10-榛名湖畔(昼食)11:40/12:10-榛名神社駐車場12:20=榛名神社12:40=同駐車場13:10-箕輪城跡駐車場13:50=箕輪城跡13:55=同駐車場14:40-自宅17:10