獣道へ迷い込んだ日向山から見城山

春になりそろそろ山歩きへの移行時期で、低山を歩き足慣らしを考えていた。新ハイキング誌3月号に格好のコースを見付け、最寄り駅が小田急線伊勢原駅で、バスで日向薬師へ入る。弟へ連絡し、日程を調整して、伊勢原駅に待ち合わせた。これまでハイキングの途中に日向薬師は数度訪ねている(最後は01.10.13)。

日向薬師から日向山へ 日向薬師入口でバスを降り、参道から薬師様へスタート。長い参道は記憶に残っていたが、結構な坂。そうだっけと首を傾げながら本堂前へ出て、2人で参拝。改修されたようで、古い木造造りお堂が一新されている。裏へ回り、日向山への登り口を見付け、山道を上がる。急な坂道は久しぶりで辛い。ゆっくりゆっくり足を運び進む外はない。里山は常緑樹に覆われ、左の谷は深い。小さな鞍部に至り、山頂へ右折。緩やかな上りとなりペースも掴めて来たようで、少し楽になった。弟は苦戦しているようで、離れてしまった。一本道で案内柱もあり、先行する。小さな日向山頂(404m)に着くとご婦人グループが休憩中。祠に挨拶後、ベンチに腰を下ろし弟を待つ。前方が開け平塚方向だろうか。弟も上がって来た。

七曲り峠、見城山 次の見城山へ向け、下り始める。持参したストックをザックから出し下りに備えた。里歩きとは違い大きな段差や急降下もあるが、山道では当然のこと。七曲り峠に下りて、また上りに掛かる。これまでよりは荒れて道が分かり難いが、道らしき痕跡を拾いながら上がり続け、見城山(375m)へ到達(写真上)。休憩後、七沢温泉へ下山開始。前方の鹿除け金網柵の扉を出て、ビックリ。急な下りに加え、道は荒れている。普通の歩きは無理で、時々蟹のように横歩きし下り続ける。間違えたかなと思ったが、他に下山口はなかったし上り返すのも辛い。確か山名と城跡の案内は見たが、コースや方向の標識は見当たらなかったと思う。

獣道へ迷い込む 一旦平らな地に下り、藪で道を失ったが、弟がフェンス沿いに踏み跡を見付け、下り続ける。年に数人通った程度の獣道。それでも、2人は何とか下る。弟も棒きれをストックにしている。前方の木立の間に人が見え、人里へ出ると少し安心。山作業用の道となりホッとする。また金網フェンスの扉を開け、林道へと出た。人に出会い、方向を尋ねると右が広沢寺温泉と教えてくれた。そうすると方向が逆で、後に見城山からの予定コースとは反対の山裏側へ下りたと分かった。左に大きな岩壁があり、ロッククライミング中で(写真下)、先程見えたのは岩に取り付いたクライマーであった。岩壁は滑岩(弁天岩)と知る。林道を温泉へ下りながら、弟は、以前鐘ヶ岳から下った道(14.9.8)という。そう言えば、見覚えのある風景もあり、道路右に蓮池を見て、その通りと頷いた。バス停手前でバスが来て止まってくれ、本厚木駅へ。駅前で食事し弟とリベンジしようと別れた。先日催促があったが待って貰っている。(2017/04/19 K.K. 1099/1100)

◇日時 2017/4/2 ◇天候 晴 ◇資料 神崎聡「日向薬師-日向山-見城山-七沢城址」新ハイキング2017年.3月46頁 ◇歩行距離 13km 18,000歩

「通過時間等」自宅7:50-新宿線神保町駅8:42-小田急新宿駅9:01-同伊勢原駅10:15-日向薬師入口バス停10:40=日向薬師10:55=日向山11:40=七曲り峠12:00=見城山12:15=林道12:50=広沢寺温泉入口バス停13:25-小田急本厚木駅(昼食)14:00/14:55-都営新宿線新宿駅16:20・・・自宅19:00