赤城南山麓を歩き秘湯を楽しむ

Sさんから赤城の躑躅情報が届いた。彼に、車をお願いしたい候補先に赤城山もあり、是非にと返事した。赤城の黒檜山は百名山で登った(97.6.8)が、前橋駅前発のバスに乗り遅れタクシーを奮発し、アクセスに苦労したことがあった。赤城南山麓には関東ふれあいの道コースがあるが、歩いた後の交通手段がなく、未踏で手を拱いている。

 久しぶりの関東ふれあいの道 車は、関越高速を走った。前橋ICではなく赤城ICで高速を降り、赤城山へ向かう。カーナビは最短コースを選択し、途中からバス通りに入り山岳道路を上がった。道路端にはつつじが咲いているが、高度を増すに従い木々は芽吹きもなく、冬から覚めた状態のよう。大沼が見え、ビジターセンター前に到着し、パンフを求め、スタート。

私は、ここからふれあいの道”ツツジのみち”を軽井沢峠迄1時間30分程歩き拾って貰い、赤城温泉郷、三夜沢赤城神社と回り、温泉やツツジを楽しもうと提案し、SさんにOKを戴いた。覚満淵は直ぐで、此処まではSさんも同行。水芭蕉が咲く湿地帯と思っていたが、1500mの山上は漫漫と雪解け水を湛え花どころではない。池尻からSさんは戻り、1人ふれあいの道を進む。鳥井峠へ上がると赤城の子守歌の歌碑があった。久しぶりに山道歩きになり、ご婦人一行に先行し、急な階段を上がって小沼。大きめの沼だが直ぐ離れ、小山を越し血の池に着き覗いたが水はない。

笹藪の道を行く ここからコース特有のクマザサの道になる。先程センターで笹の状態を尋ねたが不明で、帰りにどうだったか教えてくれと言われ、管理センターらしくない対応であった。当初は笹藪の中に道は見えるも、次第にうっすらと道筋を示すだけとなった(写真上)が、この時期笹丈が膝程度で歩くことが出来る。夫婦ハイカーが上がって来て挨拶を交わす。右手に車道が見え隠れし、並行しているようだ。笹に苦労する程ではないが、慎重に道を確かめながら歩き続け、ふと右の道路を見ると、Sさんの車。少し先で道路へ出て、予定通り車に拾って貰ったが、軽井沢峠の手前であった。

 秘湯、赤城神社そして躑躅 赤城温泉郷へカーブが連続する狭い道を車は巧みに走る。ふれあいの道コース終点赤城温泉へ下ったが、軽井沢峠から1時間30分では歩けるかと思う程の距離であった。滝沢温泉は小さな一軒宿の鉱泉。渓谷の新緑を眺めながら秘湯の露天風呂を楽しむが、源泉は冷たかった。三夜沢の赤城神社へ寄り、参拝後Sさんを俵藤太の大杉へ案内。数年前、近くの千本桜公園から当地を歩いた(14.4.16)。昼食後、参道の躑躅へ。残念、花は咲き終わっていた。山上との寒暖の大差に驚く中、自然は正直で、日陰にあるつつじは僅かに残る(写真下)。残り花を拾いながら眺め、参道を往復。前橋から高速道路へ入る途中に大胡城跡を探したが見付からなかった。Sさん有り難うございました。お陰で、赤城南山麓のふれあいの道を歩き、秘湯を楽しみ、ツツジも見ることが出来ました。(2017/06/05 K.K. 1112/1200)

◇日時 2017/5/20  ◇天候 晴 ◇資料 群馬県商工労働部観光課「関東ふれあいの道群馬県22ツツジのみち」平成5年1月 ◇歩行距離 8km 12,000歩
「通過時間等」自宅6:30-赤城山ビジターセンター9:05=覚満淵9:15=鳥井峠9:25=小沼9:40=血の池10:05=軽井沢峠手前10:30-滝沢温泉11:00/11:25-三夜沢赤城神社11:35-同躑躅参道11:50/12:35(昼食)-自宅14:40