葛飾立石に立石様を見て社寺を巡る

都内の葛飾立石に、地名の由来になった立石があると知った。毎月様々な旅行案内が舞い込むが、その中にあり興味を惹いた。”東京の歴史散歩・下町編”(山川出版社)には掲載なかったが、ネット検索ではヒットした。見てみたいと出掛けることにした。東京都市図にもなく、ネット情報が頼りである。今回バックはウェストポーチにした。昨年叙勲祝に戴いていた。

 “立石様” 最寄り駅は京成立石駅だが、乗降したことはない。この地域は京成や東武の本線や支線が走り、地下鉄の乗り入れもあり乗換が多い。三田線神保町駅で新宿線に乗り換え馬喰横山駅で、浅草線東日本橋駅へ歩き青砥行きに乗り換えて、そのまま京成立石駅であった。駅前案内図で、立石の存在、位置を確かめ、市街地では最近は通りの数を目安にしている。三本目の小路を右折し、中川堤へ出て堤上からまた三番目の通りへ入ったが、一本違ったようで、回り込むと、立石様は想定の地にあった。住宅街の中である。
立石は、古墳の石室用に千葉鋸山から運ばれた石で、その後古代東海道の道標として転用されたもので、室町時代から文書にあったという。江戸時代には信仰の対象として祀られ、”立石様”と呼ばれ、現在では稲荷神社の境内である。石柵囲いの中に、立石様は僅かに頭部分を見せている(写真上)。先に手を合わせ、カメラに収めさせて貰った。

熊野神社、天祖神社は順調 大通りへ出て南下すると直ぐ立石熊野神社。隣の幼稚園の運動会のようで参道に、子馬と園児が整列している。その中参拝し通りへ出て、奥戸橋を渡る。振り返るとスカイツリーが見えた。右手が区立体育館と競技場で、こちらも本日運動会開催中。区の観光案内図があったが、次の天祖神社が見当たらない。ネットで調べた方向へ進むと、裏参道へ出た。偶然だろう。誰もいない境内で、また軽く参拝。大きな注連縄が飾ってありシャッターを切った。

 道を誤り宝蔵院へ 次は、八劔神社から宝蔵院だが、二度コースを間違い、近道も裏目に出て、苦手な街角ウォークが出てしまった。奥戸街道を歩いていると思っていたら環八で、途中で気付きUターン。処が一本手前の大通りへ入ってしまい団地に至り、社寺は見当たらない。環八へ戻りまた南へ歩き、今度は確信し八劔神社へ近道した筈であったが、神社はない。直ぐ先の新中川土手へ上がり見下ろすと神社の屋根が見付かった。神社のある当地旧葛飾郡は下総であったが江戸期武蔵へ編入したとある。垣根越しに隣を覗くと、墓地があり目指す宝蔵院で、高い鐘楼下から裏参道を進むと両側に彼岸花が咲いている(写真下)。当院は彼岸花の名所とあるが、花友達を案内するには物足りない。都内ではこの程度でも満足すべきと思うことにした。秋の彼岸に入り墓参りの方がチラホラ。頭を垂れて本堂前を過ぎ、境内を出ると新奥戸橋のバス停があり、バスを待った。(2018/10/06 K.K. 1213/1300)

□日時 2018/9/20□天候 晴 □交通費 320円 □歩行数等 12,000歩 9km □資料 江戸東京散歩道168回「立石・奥戸の古刹とヒガンバナ咲く宝蔵院」
「通過時間等」自宅8:40-新宿線神保町駅9:15-浅草線東日本橋駅9:25-京成立石駅10:00=立石様10:15=立石熊野神社10:25=奥戸橋10:30=奥戸天祖神社10:45=八劔神社11:25=宝蔵院11:30=新奥戸橋バス停11:45-京成立石駅11:59-新宿線馬喰横山駅12:25-三田線神保町駅12:35-自宅13:10