葛飾柴又から矢切の渡しを歩く

 年末が近づいて、寅さんや柴又が話題になっているようだ。帝釈天から寅さん記念館は江戸川縁を歩いた際寄ったが大分前で(01.12.24)、記念館もリニューアルされたと知った。弟へ話しをすると、彼は未訪だと乗って来た。柴又から矢切の渡し、そして金町へ歩けば、ハイキング程度にはなろう。

 さくら像もお出迎え 今回、弟との待ち合わせは思案の末、千代田線大手町駅にした。そのまま千代田線に乗り町屋駅で京成線へ乗り換え、京成高砂駅で金町線へ乗り継ぐと柴又駅であった。駅前の寅さん像は有名で、現在は、さくらの像も新設されている。寅さんは似てないと見る度に思うが、さくらはどうかと眺め(写真上)、似てるなと思いながらシャッターを切った。案内所でマップを貰い、帝釈天参道へ入る。映画でもお馴染みの飲食店街が両側に続き、団子の高木屋もある。ぽちぽちと閉めている店も見え、寅さんも景気には勝てないのか。本日も人出はあるのだが。
 帝釈天と参道商店街 帝釈天の山門は、古びて歴史を感じさせて建ち、寺男源ちゃんが出て来そう。映画とは違い境内はそう広くはない。題経寺本堂に参拝し、1629(寛永6)年創建の日蓮宗のお寺と改めて知る。左手が高い鐘楼で、源ちゃんが鐘突番。
 寺を出て、寅さん記念館へ向かう。途中に、料亭川甚と山本邸があった。川甚では寅さん映画でも結婚式が行われたが、私も入ったことがある。江戸川河川敷で野球大会があり、試合後相手チームに招待されたことがあった。私が草野球の現役の頃で、もう40年も前のこと。和風建築で書院庭園の山本邸では、庭木には雪吊りがしてあり、祖父を思い出した。祖父はお屋敷勤めで、毎年雪吊り作業が晩秋の仕事であった。
 寅さんとマドンナ 寅さん記念館から山田洋次ミュージアムへ入館。くるまやのセットや寅さん映画シリーズの展示物は変わらないようだが、デジタル化され画面タッチでマドンナも出で来る。多くの有名女優の中で、私は樫山文枝や中原理恵が印象に残っている。寅さんが乗った鈍行列車の古い座席もある。山田監督は、映画釣り馬鹿日誌にも関与していると分かりビックリ。

 矢切の渡し 江戸川土手へ上がり、弟を矢切の渡しへ案内。先の大雨で桟橋が流され休業していたが、現在土日は渡航中とあるも本日は平日で、休み。演歌でも有名になり、石本美由紀・船村徹の歌碑を弟へ紹介した。細川たかしやちあきなおみ達が唱う。本日は天候も良く、江戸川は静かに流れているが、先月の大雨時は溢れてしまったのであろうか。また土手へ上がり、途中から常磐線沿いに金町へ出て、駅前で昼食し、金町線から京成線へ乗り継ぎ町屋駅で、来年もまた歩こうと言いながら、弟と別れた。(2020/01/09 K.K. 1305/1400)

◇日時 2019/12/16 ◇天候 晴 ◇交通費 400円 ◇資料 テクノプラザかつしか「かつしか柴又マップ」2019年4月 ◇歩数等 11,000歩 8km 
「通過時間等」 自宅9:10-千代田線大手町駅9:55-京成町屋駅10:15-同高砂駅10:37-同柴又駅10:45=帝釈天題経寺10:55=寅さん記念館11:10=矢切の渡し11:55=金町線金町駅(昼食)12:54-京成高砂駅13:05-荒川線町屋駅13:26-三田線西巣鴨駅14:10-自宅14:35