平林寺を巡り野火止用水へ歩く

 季節が進み晩秋で、紅葉が美しい地を歩こうと隣埼玉の平林寺が浮かんだ。未だ武蔵野に囲まれた古刹境内の紅葉に満たれされたことがあった。過去の記録を調べると、もう10年以上の前ことであった(11.12.11)が、12月で一か月早い。見頃には早いかなと思いながらも出掛けた。平林寺は直ぐで、安近短の気楽な里歩き先で、数回訪れている。

 朝霞台駅から 今回は、東上線朝霞台駅からバスにした。これまでは武蔵野線に乗り換えていた。バスは住宅街を回り何処を走っているか不明であったが、新座市役所前を過ぎ、次が平林寺と分かった。バス停前の総門から広い境内へ。
 ようやく色付き始めた樹々があるが、やはり少し早いようだ。私は、境内を右回りしようと思っていたが、そちらへは進入禁止となっている。楢等の落枝や倒木のためとある。そちらの紅葉に期待していたのだが。

 平林寺境内を巡る 山門を見上げ(写真上)、奥の本堂に軽く挨拶し、左の散策路コースを行く。少なくない方々が歩いている。熟年ペアが多いのは何処も同じ。深い林を抜けると左手に墓所があり、その中に島原の乱供養塔があった。老中松平信綱が、討ち死にした板倉重昌に代わり上使として島原の乱を平定した縁だろう。川越藩主で家光、家綱に仕え知恵伊豆呼ばれた。信綱は、岩槻にあった平林寺を当地に移したという。平林寺堀を渡った先に大河内松平家の廟所があり、その中心が信綱夫妻の墓であった。
 裏へ回ると雑草が繁る地で、野火止塚があった。野火を見張った塚山らしい。更に奥に業平塚があり、同じものだろう。一人になって雑木林の小径を行くと進入禁止の地となり、uターンし、くぬぎ林からもみじ山へ。
 紅葉が始まり(写真中)、人出もある。アングルを探しながら紅葉へ向けシャッターを切った。 13万坪(東京ドーム9個分)と広い境内だが開放中は半分ほどであろうか。

 野火止用水 総門を出て、境内西側を大回りして伊豆殿橋へ至り、野火止用水が走っている。玉川用水から川越領に分水を実現したのも信綱で、橋にその名が遺る。
 右手の境内には雑木林が続き(写真下)、未だ武蔵野である。用水沿いに大分歩いた木製ベンチがある地点に至り、家内と逆方向から歩き、2人で休んだことを思い出した。帰宅後調べると私の500紀行に写真付きで登載してあった(213頁)。ようやく野火止用水から離れ、川越街道へ出たが、バスはなく、武蔵野線新座駅へ歩いた。(2022/12/13 K.K. 1484/1500)

◇日時 2022/11/18 ◇天候 晴れ ◇交通費 730円 ◇資料 「平林寺境内林散策マップ」22.11 ◇歩行距離等 16,000歩 12㎞ 
「通過時間等」自宅8:45-東武成増駅9:10-同朝霞台駅9:35-平林寺10:00=野火止塚10:10=業平塚10:20=もみじ山10:40=平林寺総門10:55=伊豆殿橋11:10=川越街道11:35=武蔵野線新座駅11:50-東武朝霞台駅12:02-同成増駅12:14-自宅12:40