大晦日に装束稲荷から王子稲荷神社を巡る

 本年の歩き納めは大晦日になってしまった。足のかかとを痛め、前日予定のハイク友との里歩きをドタキャンした。急遽軟膏を求め塗り込んだら和らいで、支障はないようだ。安近短のコースを思い巡らし、王子の装束稲荷を思い付いた。大晦日に、関東一円から狐が集まり、装束を整え王子稲荷に初参りをするという伝説があり、本日は祭日である。

 装束稲荷は祭り準備中 王子の装束稲荷は都電荒川線利用で近く、三田線西巣鴨駅から地上へ出て、荒川線新庚申塚駅へ歩いた。いつも思うことだが300mとの案内だが、私にはもっと遠い。都電に乗り、飛鳥山駅の次の王子駅に降りスタート。駅前北本通の交差点を渡って、駅前公園から商店街を北上し、稲荷神社への左地点を探すが一本通り越し、戻って装束稲荷神社。狭い境内では祭りの準備が始まっている中(写真上)、参拝。
 当神社は、大晦日狐達が集合した装束榎があった地という。歌川広重の名所江戸百景“王子装束ゑの木大晦日の狐火”に描かれている。境内を出ようとしたら、巫女さんに、ありがとうございますと、ご餞米を手渡された。袋には、王子狐の行列30周年記念とある。売店も出ている。

 王子稲荷神社参拝 北本通を渡り、王子稲荷神社を目指す。本日除夜の鐘と共に、面や裃で装束を整え狐に扮した氏子達が王子稲荷神社参拝のため、行列をするのが恒例の行事とある。
 私はJR京浜東北線等を地下で越し、中央工学校前で右折して、台地上にある王子稲荷神社へと石段を上がった(写真中)。
 本殿前で手を合わせ、本年の無事を感謝し、新年のご加護もお願いした。狐達より半日前である。境内奥に狐穴跡があった筈と狭く急な石段を上がると祠内にそれらしき跡があった(写真下)。

 御成街道から十条へ 稲荷神社隣の坂を上がり御成街道へ出る。先に十条富士神社と富士塚がある通りと思うが、初めての地で周囲を眺めながら歩く。埼京線十条駅付近に至ったと知り、左手の古刹地福寺に立ち寄ると“太閤千代しだれ桜”の案内があった。醍醐の花見で有名な桜の系統らしい。
 富士塚前に着いたが、未だ工事中。富士神社も見当たらない。前回も工事中で、一年前に終えていると思っていたが、来年の3月末完成とある。十条銀座へ出ようと御成街道から左折し、埼京線踏切を渡る。好物の漬物鉄砲漬けを売っている店を思い出し、訪ねたが無いといわれ、今晩の肴には出来ない。十条駅へと歩いた。(2023/1/23 K.K. 1491/1500)

◇日時 2022/12/31 ◇天候 晴れ ◇資料 「北区観光ガイドマップ王子・十条エリア」 ◇交通費 170円 ◇歩行距離等 11,000歩 8㎞ 「通過時間等」自宅10:15-都電荒川線新庚申塚駅10:45-同王子駅10:55=装束稲荷神社11:10=王子稲荷神社11:25=富士塚11:50=十条銀座12:00=JR十条駅12:15-三田線新板橋駅12:27-自宅12:55