駒込の古河庭園にバラが咲いたとラジオから知った。近く、気軽に行ける距離で、これまで数回訪ねバラの花も観賞した。バラだけではと、歩くコースの検討に記録のファイルから「駅から歩く散歩道」(JR東日本池袋地区)を引っ張り出した。王子駅から巣鴨駅迄のコースでその中に、「西ヶ原一里塚」を見付けた。日光御成街道の塚だが記憶にも記録にもなく、見逃していた。今回は塚の確認も含めたコースにしよう。
王子神社、飛鳥山公園 王子駅から歩くことにし、三田線西巣鴨駅に降り新庚申塚駅へ歩き都電へ乗り換えた。先ずは王子神社へと、今回は反対側から回り込むと上り坂は権現坂。参拝し、由緒書きを眺めると、鎌倉時代の末、当地の領主豊島氏が熊野から勧請したとある。江戸時代は将軍家が祈願所とし、特に吉宗は紀州の縁から崇拝し隣の飛鳥山を寄進して桜を植え江戸庶民に開放したという。社叢の中に樹齢600年の銀杏の古木を見上げた。音無川を渡り、歩道橋で飛鳥山公園へ。現在でも花見の時期は賑わい、私も何回かは桜の下を歩いた。奥に遊園地もあり我が子の保育園遠足にも同行したことを思い出した。史料館や博物館が並ぶ一画もあり、現史料館の渋沢榮一旧邸を外から眺め、現本郷通りの御成街道へ出た。
遺っていた西ヶ原一里塚 直ぐ本郷通り中央分離帯に緑地が見え、近付き確かめようと道路を横断すると、”危ないよ”と声が掛かった。丁度警察前でお巡りさんから。ご免なさいと小さくなりつつ、西ヶ原一里塚の標柱入れカメラに収めた。本郷通り左手には、塚そのままが遺り(写真上)、日本橋から二里目の塚とある。以前は反対側から歩いたが素通りしていたのだ(99.1.10)。しかし、左手奥の七社神社は境内も含め記憶にあり、不思議である。参拝し、また本郷通りへ戻った。地下鉄南北線西ヶ原駅を過ぎ滝野川公園だが寄らずに、次の平塚神社へ参道を進む。平塚城の跡地であり、石神井城主豊島氏の支城だったらしい。手を合わせた後、隣の蝉坂を覗き、本郷通りの反対側にある古河庭園へ。
デジカメドボン 私同様、バラ情報からか混んでいる。入園料を支払い、広い庭園奥の池付近から巡った。ここで大失敗。心字池を写そうと石橋上でカメラを取りだそうとしたら、カメラが手をすり抜け池へドボン。ズボンを捲り上げ足を入れてみたが届かない。諦めて、バラ園を巡り花は携帯に収めた(写真下)。バラ園ではいつもそうだが、群れ咲く感や咲き盛り上がり感がなく、彩りはあるがこじんまりとした花で、満開でも、私には物足りない感が残る。帰り際、ダメ元で受付でカメラの件を話したら、係員がゴム長を履き、池に入り拾い上げてくれた。大感謝である。礼を言い、駒込駅前から山手線沿いに巣鴨駅へ歩き帰宅。タオルに包んだカメラを取り出し、操作したが本体は電源が入らない。処が、SDカードにはデータが残り、写真は助かった。まあ、デジカメは買い換え時だったからと思い直した。 (2017/11/02 K.K. 1142/1200)
日時 2017/10/18 ◇天候 晴 ◇交通費 シルバーパス ◇資料 JR東日本池袋地区「駅から歩く散歩道」 ◇歩行距離 9km 13,000歩
「通過時間等」自宅9:00-都電新庚申塚駅9:40-同都電王子駅9:45=権現坂9:55=王子神社10:00=飛鳥山公園10:15=西ヶ原一里塚10:35=七社神社10:40=平塚神社10:50=古河庭園11:00/11:30=JR駒込駅前11:50=三田線巣鴨駅12:15-自宅12:40