JR山形左沢線に乗り、初めて往復する

故里へ帰ることになった。2泊3日の予定で、歩く先に思いを巡らした。前々日浜松から帰ったばかりで、ハードな山歩きは避けたい。最近業界誌に”鉄道の旅編”として、7記録を纏め掲載したこと(LES誌2017年.6月号)から、乗り鉄を思い付きJR左沢線が閃いた。未だ終点左沢駅迄は乗ったことがなく、山形県内唯一未乗車区間のある線である。

 左沢線に乗車 今や山形は近い。新幹線で3時間弱で山形駅に着いた。私の上京時は急行で約6時間であったと思う。待ち時間に駅蕎麦で昼食。濃い醤油味の以前ものとは違い甘い薄味。左沢線寒河江行きに乗車する(写真上)。終点左沢駅迄未電化単線の盲腸線で、ザワ線と呼ばれていたが、今ではフルーツラインの愛称が付されている。この線には三度乗車したが、いずれも高校時代で50数年前のこと。北山形駅から奥羽本線と分かれ独自線に乗り入れる。山形市郊外へ出て住宅街と田畑の混合地帯から、次第に水田地帯が広くなる。一部は黄色が増し稔りの秋が近いことを知らせている。羽前長崎駅を過ぎる。この駅は二度乗降した。当地から通う高校同級生がいて、土曜日午後彼の家に遊びに寄ったことがあり、一度は、最上川で泳いだ。大河もこの辺りでは深くはなく足が立ったが、水は綺麗ではなかったと思う。気動車は最上川の鉄橋を渡り、泳いだ下流方向を眺めた。

高校時代の思い出 寒河江駅に着いた。一時間後の左沢行き時刻を確かめ、市内へ。西村山郡の中心で郡役所があった街。長岡山公園がありその近くに郡役所庁舎が遺ると知り、確かめたい。八幡神社前から右手が林の小山となり長岡山だろう。山側へ入ると寒河江高校前。同高校へは文化祭見学に来たことあったが殆ど記憶にない。木造校舎であったと思うが、建て替えられている。同校には思い出がもう一つ。当時女子バスケ部が強く、県大会決勝でそれまで勝てなかった私立S高を破りインターハイ行きを決めたのを目の前で観た。次の男子決勝も、同じ立場にあった我々に、強豪N校に勝てるのではとの勢いを付けてくれ、前半は互角であったが後半突き放されてしまいインターハイ出場はならなかった。寒河江高女子部員Hさんは美形で、山形市内の高校にもファンがいた。

郡役所を探し山裾を行き公園内へ入り、左手下に古い木造建物を見付けそちらへ回ったら、高校の武道場のよう。更に奥へ進んだが見当たらず気動車時間が迫り、駅へ戻った。車内でチェックするともっと先にあったが、駅から15分の案内に惑わされてしまった。

JR左沢駅を折り返す 終点左沢駅に下車し駅前広場へ出る(写真下)。朝日岳へ連なる山々に囲まれた盆地の小さな田舎駅のよう。一度従兄弟の車で当地の楯山城跡を訪ね、眼下に大きく蛇行する最上川を眺めたことがあり(99.8.28)、そちらの方向を眺めたが良く分からない。直ぐ山形行きの折り返し時間になり飛び乗った。(2017/10/02 K.K. 1137/1200)

◇日時 2017/9/10  ◇天候 晴 ◇資料 JR東日本駅からハイキング「サクランボの里・さがえ」2003年168頁 ◇交通費 15,000円 ◇歩行距離 8km 10,000歩
「通過時間等」自宅9:50-JR上野駅11:06-同山形駅14:18-同寒河江駅14:50-寒河江高校前15:05-JR寒河江駅15:54-同左沢駅16:16/16:23-同山形駅17:54-同さくらんぼ東根駅18:30-実家18:40