北区十条銀座、中央公園から王子装束稲荷へ

 先日入手したマップから王子に装束稲荷神社を見付けた。狐伝説の遺る王子稲荷は有名で、古典落語にもあり、私も参拝したことがある。王子稲荷初詣のため、関八州の狐達が大晦日に近くの榎の下に集まり装束を整えた地に祀られた社という。広重の浮世絵もあり、興味を惹き訪ねたい。未訪の十条中央公園もあり、周辺を歩くルートにした。

 東十条駅をスタート JR東十条駅を起点にし、山手線を田端駅で乗り換えた。多分東十条駅乗降は初めてで、改札口を確かめ出て、スタート。直ぐ子育て地蔵がありご挨拶し、緩い坂を上がると十字路へ至り、直進先は十条駅だが、私は右折し富士神社へ。この通りは、飛鳥山下を通っている本郷から岩槻への御成街道だろう。神社は工事中で、富士塚の形もなく平らでブルーシートで覆われている。先で左折し十条銀座へ向かい、埼京線を渡る。今時踏切は珍しく、一本通過を待った。
 十条銀座商店街を上下 商店街で、右の富士見銀座通りへ入り、食料品店で瓜の鉄砲漬を求める。演歌歌手多岐川舞子のポスターのある店で、前回も寄った(20.07.21)。uターンし十条銀座へ。高いアーケードの下、土曜の午前なのにそれなりの人出がある(写真上)。下町の繁華街で初めて通り抜けた。十条駅先からまた埼京線を渡り返し、野鳥の森緑地を探す。小路の奥にそれらしい小公園があった。中央公園へと前進を続け、右手に駐屯基地を見て、公園方向へ回り込む。23区内で基地に出会うのは初めて。

 十条中央公園 南橋公園、中央図書館、そして十条中央公園。大木が覆い繁る薄暗い公園だが、野球場の外、洋風の文化センターもある立派な広い緑地公園。前の大通りへ出て、王子駅へ方向を採る。右手に石神井川が近く、紅葉橋が覗けた。御成街道へ出て、京浜東北線高架下を抜け、装束稲荷は近いと思ったが、北本通りを横断し一本先の商店街通りの奥左手であった。
 狐の装束稲荷 大きな社ではないが赤色の鳥居と社殿、従えたのは狛犬ではなく狐像。手を合わせ、コロナ退散と右手の回復をお願いした。案内板に当社の由来と、広重の絵があった(下図)。道路拡張で移動したが、王子稲荷は京浜東北線を挟んだ反対側にある。現在では、大晦日に狐に扮した地元の方々が王子稲荷へ参詣するのが恒例とある。往時農民は大晦日の狐火の数で豊凶を占ったと伝わるという。王子駅へ出て、帰途に就いた。
 先月半ば、浦和田島ヶ原バス停で転んで痛めた手は、医者で骨折と分かった。鈍痛はあるが歩くには支障がなかった。(2021/6/1K.K.1394/1400)

◇日時 2021/05/15 ◇天候 晴れ ◇交通費510円 ◇歩行距離等 10km 13,000歩 ◇資料 「北区観光ガイドマップ 王子・十条エリア」(北区観光協会)
「通過時間等」自宅9:10-JR巣鴨駅9:39-同田端駅9:49-同東十条駅10:00=子育て地蔵10:05=十条銀座商店街10:20=野鳥の森緑地10:40=十条中央公園11:10=装束稲荷神社11:35=JR王子駅11:50・・・自宅13:15