板橋にニリンソウ自生地を探し歩く

 そろそろニリンソウの花咲く時期である。昨年、上板橋ににりんそう公園があり、川中美幸が唄う“二輪草”の歌碑があると知って訪ねた(20.7.27)。公園もニリンソウ自生地とあり、是非眺めたい。上板橋から区立赤塚植物園、そして赤塚大門を巡ろうと思う。先日、赤塚大門に寄り、咲き始めたことは確かめた。

 花咲くにりんそう公園 上板橋へは高島平からはバスの便はなく、東武練馬行に乗り、一駅歩く。東上線沿いに上板橋へ住所表示を見ながら向かう。上板橋駅手前で左折し住宅街へ入り、ほぼ山勘だが、2,3度小路を覗き、ようやく達した。
 公園の緑地や土手に白い小さな花が咲いている。可憐である。歌碑の周辺にも咲き(写真上)、アングルを変えてシャッターを切った。もしかして期待外れかなと思いながら訪ねたが、当公園も、本当に自生地であった。私の前回の駄文を読んだ方が、youtubeで川中美幸が唄う二輪草を聴いて、川中の指の振りを確かめたとメールをくれた。園内の解説板を読むと、他の自生地として赤塚5丁目森の広場とあり、初めて知る。

 赤塚植物園 東上線上板橋駅から同下赤塚駅へは電車で移動。下赤塚駅北口から中央通りを歩き、赤塚植物園を目指す。途中で近道しようと板橋区赤塚庁舎の方へ入り、松月院通りを渡って住宅街の小路の坂道を下ると植物園へ出て、入園。板橋区の花と案内があり、その一画に白い花が咲いている。花を追って高台へ。当地は武蔵野の名残らしい。隣の区画には、桜草やハナダイコン、菜の花が咲き、春の花々である。
 ニリンソウ咲く遊歩道 植物園から乗蓮寺傍を通り、赤塚城跡へ歩きながら、先程知った赤塚5丁目森の広場は城跡手前の森内だろうと足を向ける。この辺りは未だ武蔵野の面影がある。ニリンソウは咲いていた。森の中の遊歩道両側に沿いびっしり咲いている(写真中)。想定外の出会いで、デジカメを向けながら花の間を下った。

 本場は赤塚大門自生地 ここからは私の近所のようなもの。城跡土手でも花を眺め、高速に架かる歩道橋から赤塚大門へ降りて、土手下の窪地一帯がニリンソウ自生地。咲く面積が違い、花の数も段違い。こちらが本場で、数人の鑑賞者が出ている。
 本日のニリンソウ自生地巡りは、白い花に満たされ、その上新たな自生地も探し当て、満たされて帰宅した。晩酌は、板橋区の花に因み名付けた金沢産地酒“二輪草”にした(写真下)。(2021/4/26 K.K.1388/1400)

◇日時 2021/04/06 ◇天候 曇り ◇交通費150円 ◇歩行距離等 10km 14,000歩 ◇資料「観光いたばしガイドマップ」「通過時間等」自宅12:30=高島平バス停12:40-東上線東武練馬駅12:55=にりんそう公園13:30=東上線上板橋駅13:47-同下赤塚駅13:55=赤塚植物園14:20=赤塚5丁目広場14:45=赤塚大門自生地15:00=自宅15:20