大塚公園から護国寺、雑司ヶ谷へと豊島区内を歩く

 古い資料から大塚駅起点のコースを見付けた。一昔前、駅からハイキングとしてJR東日本発行のガイドマップ(平成15年発行)からである。なるべく未踏のポイントを見付けようと大塚公園、吹上稲荷神社は必須とし、その後護国寺、雑司ヶ谷へと歩き、都電荒川線の駅へ出ようと思う。後半は歩いた(09.11.23)ことがあるが、大分前で再訪も良いだろう。

 藤の咲く大塚公園 西巣鴨駅から荒川線新庚申塚駅へ歩き都電に乗り、大塚駅に降りてスタート。大塚公園は駅前案内地図には載っていない。初めて歩く豊島区内を大分南上した先に公園はあった。
 入園すると藤が頭上で迎えてくれた(写真上)。棚には紫の花が垂れ始めている。時期が早すぎると思いながらもカメラを向けた。木々に囲まれ広場もある都市型の普通の公園。庚申塔や子育て稲荷もあり、参拝。案内には、NHKでラジオ体操が始まった翌年の1929年に当公園でも始まり、全国最初とある。
 吹上稲荷神社 次の吹上稲荷は右一本先の通り沿いと、住宅の間の路地へ入ると急坂で、谷へ下りるような道。大通りの右先にお稲荷様はあった。境内から本殿前へ進み手を合わせる。将軍秀忠が江戸城吹上御殿に祀ったが、その後小石川を経て当地へ遷座したとある。
 大通りへ戻り前進すると不忍通りで、右折したら富士見坂とある。右手一帯は都心とは思えない樹木が生い茂る森で、豊島ヶ丘御陵。

 護国寺と童謡歌碑 少し歩いた隣の門が護国寺の惣門。当寺も将軍綱吉が生母桂昌院のために創建した歴史深い寺院。門など当時の建物も遺るとある。 広い境内の仁王門から本殿への階段下右に、歌碑と富士塚があった。童謡“からすのあかちゃん”の碑とあり(写真中)、作曲者貝沼實が当寺で音羽ゆりかご会を創設した縁とある。同会は、私には川田三姉妹で有名で、正子、孝子が唄う“みかんの花咲く丘”は子供の頃に流行って知っている。

 旧宣教師館  地図を眺め、高速下から左先の雑司ヶ谷へと向かう。また住宅間の小路の階段を上がり、紆余曲折し旧宣教師館へ辿り着いた。
 1907(明治40)年米国人宣教師築の白い2階建ての洋館は住宅街に目立っていた(写真下)。約半年掛けて改装工事が行われ前々日開館したばかりと新聞で知った(4.5読売)。
 雑司ヶ谷霊園は直ぐ先で、路端には花大根の紫花が咲く墓地の間を通り抜け、荒川線を渡って大鳥神社へ寄り、都電の駅を探すと鬼子母神前駅が近かった。(2021/4/22 K.K.1387/1400)

◇日時 2021/04/03 ◇天候 晴れ ◇歩行距離等 13km 17,000歩 ◇資料 JR東日本池袋地区「散歩マップ」平成15年発行 「通過時間等」自宅8:30-荒川線新庚申塚駅9:12-同大塚駅9:20=大塚公園9:35=吹上稲荷神社9:55=護国寺10:05/10:35=旧宣教師館10:50=雑司ヶ谷霊園11:10=大鳥神社11:20=荒川線鬼子母神前駅11:25-三田線西巣鴨駅11:50-自宅12:05