車で栃木山奥に尚仁沢湧水を探す

我が記録の読者Sさんから、交通アクセスの悪いハイキング先は車を出しても良いとの話しを戴いた。有り難い話しで、確かに1000回を超えた現在では、首都圏では交通の便が悪い山や谷、城跡等が残り、手を拱いている。そんな先は十指に余り、その一つに栃木塩谷山奥の尚仁沢湧水がある。日本100名水に選ばれ、テレビで観てチェックしたら東北線矢板駅からバスのようだが、ネットでは見付からない。Sさんにお願いした。

高速道路から塩谷尚仁沢へ 浦和付近から高速に入り、東北自動車道を順調に走った。日曜日朝の下りは車は多くはない。一時事故渋滞でスピードが落ちたが、直ぐ回復し、矢板インターを降り、車は山中を進む。私は地図をコピーして来たが、カーナビは正確で、着実に目的地へ誘導するとSさん。その通りで、栃木塩谷の山奥の道を右へ左へとぐんぐん行く。放射性廃棄物処理場反対の看板が見え出し、目指す湧水の地が近いと知る。車が止まり、湧水入口の駐車場であった。出発してジャスト2時間。電車であれば、未だ宇都宮手前辺りであろう。
立て看案内図で湧水地を確かめ、ザックを背負いスタート。30分先とあり、意外に距離がないと知る。ネットでは不明であった。山中の谷川尚仁沢の周囲は紅葉が始まっている。熊注意の標識にザックに付けた鈴を鳴らしたが音は小さい。歩きやすい道も堰堤先で終わり、険しい崖上り。越して吊り橋を渡り尚仁沢の右岸を行く(写真上)。広い谷川で水量も多く、湧水とは結び付かない。道はなく目印のリボンに沿って踏み跡を辿る。Sさんは多分ハイキングには縁がないと思うが、私の後に付いている。また小さな岩場を上下すると湧水の入口で、板橋で歩道が作られていた。
噴出する大量の湧水に驚く 山腹から数列の清水が勢いよく噴出している。私は、清里の吐竜の滝を思い出した。湧水の源泉は別にあった。先でザックを下ろし、小沢に近づいてびっくり。目の前を沢水は流れているが沢は途切れ上方には続いていない。底から渾々と湧き、水を大量に噴出している(写真左)。それが小沢となって流れているのだ。ここが源泉と分かり、慌ててSさんを呼んだ。彼も湧き出す水量には驚いた様子。カメラに収めたが、上手く捉えられたか。資料には日量6,500トンとあるが見当が付かない。水温は年間通して11度前後という。私は、ペットボトル2本に湧水を汲んだ。当湧水は一支流で、尚仁沢の源流はなお奥の釈迦ケ岳である。源泉地から、また右手に吐竜群を眺めて、Uターン。約30分で、駐車場に戻り、ザックからペットボトルを出し、車のトランクへ。思った程重くはなく運べた。
Sさんに感謝 先の東荒川ダムサイトにある尚仁沢はーとらんどへ。道の駅風の施設で、2人で昼食を取り、買い物をした。山奥なのに客は多い。皆車なのだろう。
我々は、また高速を走り、同じく2時間で高島平に着いた。Sさん有り難うございました。本当にお世話様でした。お陰様で、山奥の有名湧水を訪ね探して、昨夜も名水でウィスキーを楽しむことが出来ました。(2016/11/24 K.K. 1068/1100)

○日時 2016/11/6 ○天候 曇り ○資料 塩谷町観光協会「塩谷町 尚仁沢湧水」2015.07版 ○徒歩距離 5km 7,000歩
「通過時間等」高島平待合場所7:55-尚仁沢駐車場9:55=吊り橋10:10=湧水地10:25/10:40=吊り橋11:00=尚仁沢駐車場11:15-尚仁沢はーとらんど(昼食)11:25/11:45-高島平13:45