大宮西部に清河寺から三貫清水を歩く

購読誌「新ハイキング」誌に、”三貫清水緑地-花の丘農林公苑”を見付けた。隣の埼玉大宮西部で近く、しかも駅から歩けるコースである。花の丘はサルビア鑑賞に訪ねたことがある(08.10.7)が、三貫清水に惹かれた。太田道灌が狩りに訪れた時、当清水から汲んだ水で茶を点てて出した処、とても美味いと三貫文の褒美をくれたことに由来するらしい。この話しがまた興味を注いだ。

見付からない清河寺 スタート地JR川越線西大宮駅は、我が家から約1時間で、予定通り。同駅は初めての乗降で存在も知らなかった。寒さ対策を準備したが、本日は寒さは感じない。最初のコースポイント大塚古墳は駅から直ぐの右手に見付かる。小山をカメラに収め、次の清河寺(セイガンジ)を目指し新興住宅街を進む。六差路を越し左手が寺の筈だか中々現れない。清河寺団地に至り、この中かと踏み込んだが寺らしき建物は見当たらない。通り越した林の裏かと戻って回ると、見付かった。
足利尊氏が、病気を治してくれた亡兄の為に建立した古刹という。現在では、清楚でシンプルな本堂(写真上)、軽く頭を下げ境内を出ると清掃中の住職がおられて、御用はと問われ、散策中と答えた。序でに県指定の大欅を教えて貰った。隣の林の端に樹齢650年の大木は聳えていた。見上げてシャッターを切り、花の丘農林公苑へ向かう。
国道17号を渡り、いつもの山勘と当てずっぽうで農道、畦道を通り正規のゲートではない横の柵の間からから公苑へ辿り着いた。秋桜を期待したがなく、他に咲く花も少ない。昼食予定の苑内レストランは改築のため閉鎖中。管理棟でパンを求め昼食をする。当苑は二度目だが、苑自体も見覚えがなく、各施設の位置も不明。
三貫清水を探し当てる いよいよ三貫清水へ。隣の戸崎の浅間塚を見て、ようやく再訪を実感した。当塚は、大宮を越え上尾市にあり、前回記録を見た上尾に住む従姉妹に寄ってくれといわれたことを思い出した。行き過ぎを戻り、また行き止まりに出会い、ようやく目印の聖学院大学の位置が分かった。大学の先で鴨川を渡り、田圃越しの林の中に清水はあった。その前を通る道が往時の鎌倉街道らしい。
現在では、清水ではなくやや綺麗な古池(写真下)。開発は免れたが、近くまで住宅が迫り止むを得ない。三貫文は現在50万円相当という。今夏、磐梯高原で百貫清水に出会ったが、大分価値が違うが時代の差か。池をカメラに収め、ゴールのJR宮原駅へ。途中、前回花の丘農林公苑を訪ねた時見た豪農大邸宅前をまた通った。庭に聳える欅は、先程眺めた清河寺の欅より太いように見えた。(2016/11/30 K.K. 1069/1100)

○日時 2016/11/10 ○天候 曇り ○交通費 930円 ○資料 宇山清太郎「三貫清水緑地-花の丘農林公苑」新ハイキング725号120頁 ○徒歩距離 15km 20,000歩
「通過時間等」自宅9:55-JR板橋10:23-同西大宮駅11:10=大塚古墳11:05=清河寺12:05=同大欅12:10=花の苑農林公苑12:30/12:55=戸塚浅間塚13:00=三貫清水13:30=JR宮原駅14:08-同赤羽駅14:32-三田線新板橋駅14:58-自宅15:25