上信電鉄で貫前神社、山名八幡宮へ

 最近各地に一之宮と呼ばれる古社があると知り、首都圏内を調べ歩く先にしようとしている。武蔵一之宮小野神社参拝が契機になった。上州群馬、千葉上総、甲斐山梨の一之宮は未訪で、今後楽しみである。青春18切符を利用し、上州一之宮貫前(ヌキサキ)神社を訪ねることにした。高崎駅から上信電鉄で最寄り駅は、その名も上州一ノ宮駅である。

 上州電鉄乗車 JR赤羽駅から普通電車で1時間40分前後で高崎駅に着き鈍行から降り、上信電鉄ホームへ急いだ。上州一ノ宮駅は終点下仁田駅の手前である。烏川鉄橋を渡り高崎郊外へ出て、田園地帯を走った。当電鉄乗車は3度目と思っていたが、大分前に富岡製糸場見学に高崎駅から往復し4度目になる。本日貫前神社だけでは歩き足りず、高崎観音も検討したが距離があり過ぎ、山名駅から近い山名八幡宮に寄ろうと思う。山名駅を通過した際、屋根が車窓から見えた。富岡駅を過ぎ、下に鏑川渓谷を見ると上州一ノ宮駅であった。
 貫前神社は下り参道 駅前案内で、神社の位置と道順を確かめ歩き出す。富岡市の郊外だが意外に住宅が立ち込め、山里ではない。一度位置を間違え教えて貰い、参道前へ。桜木並木の直進する坂道を上がって石段を昇り大鳥居下を行くと、今度は下りの石段(写真上)。下り参道は珍しいらしい。杉の大木を背に、大きく高い朱色の神殿が横に広がっていた。創建531年と伝えられ延喜式内社の格式相当なのだろう。現社殿は江戸期に家光の命で建てられたという。改装が最近なのか朱色が目立つ。
 平日なのに参拝者はある。参拝し、孫達の成長をお願いする。処が本殿と拝殿とは別で、先に本殿前へ進んでしまったようで、拝殿で再度手を合わせ、頭を垂れた。その前に記帳した。カメラに収めようとしたが、大きな社殿は一度では無理で、分けてシャッターを切る。当社の由緒書き等はない。説明しなくとも、参詣者には分かっている筈ということか。石段を上がって大鳥居下へ。関東ふれあいの道の案内がある。群馬県7「歴史を訪ねるみち」が通り当神社もコースポイントだが、今回検討するも起点が更に奥地でアクセスが悪く諦めた。

 山名八幡宮へ 駅へ戻り、高崎行きを待つ。山名駅に降り、ホームから八幡宮を確かめた。今年3月ユネスコ世界の記憶登録の“上野三碑”を巡った際(19.3.20)のコース上に八幡宮はあったのだが、巡回バスに乗ったら省略されてしまった。
 駅裏に参道があり、参拝。こちらの境内は大分狭いが、文治年間(1185-1190年)新田義重の長男で山名城主義範(山名宗全祖)創建と伝わる古社。参拝後、境内を一回りすると社殿の彫刻(写真下)は1769(明和6)年関口文治郎作とあり、デジカメを向けた。高崎駅へ戻り、停車中の湘南ライン始発電車に乗り込んだ。(2020/01/17 K.K. 1307/1400)

◇日時 2019/12/27 ◇天候 晴 ◇交通費 青春18切符3+1950円 ◇資料 富岡市観光おもてなし課「群馬県富岡市観光ガイド」 ◇歩数等 13,000歩 9km 
「通過時間等」自宅8:45-JR板橋駅9:30-同赤羽駅9:39-上信鉄道高崎駅11:23-同上州一ノ宮駅12:10=貫前神社12:30/12:55=上信鉄道一ノ宮駅13:23-同山名駅13:55=山名八幡宮14:00=上州電鉄山名駅14:22-JR高崎駅14:52-同赤羽駅16:40-三田線本蓮沼駅16:59-自宅17:25