朝のラジオから埼玉の武蔵嵐山にラベンダーが咲いたと流れ、飛び付いた。ラベンダーと言えば富良野で、首都圏ではそう観賞できる花ではない。ネット検索すると菅谷館跡先の槻川を渡った地で、私がハイキングを始めた頃良く歩いた奥武蔵も武蔵嵐山エリア内と分かった。弟へ連絡すると乗って来て、池袋駅で待ち合わせることにした。手許のハイキング資料から、「武蔵嵐山観光案内図(昭和60年11月版)」を探した。
菅谷館跡へ 東武東上線を武蔵嵐山駅に降りると、まつり開催中で案内所が設けられていて、パンフレットを貰いスタート。弟を、先ずは中世城跡の菅谷館跡へ案内しようと駅前通りを直進する。住宅街を抜け大通りを渡った先が館跡で、現在も遺る広い史跡は森の中で、直ぐ畠山重忠像。当地を領した館主で、鎌倉幕府の有力御家人であった重忠とは久し振りの再会。弟もカメラを向けている。左右に土塁や空濠跡を眺めながら、横断し館跡を出て、二瀬の地。都幾川と槻川が合流している。川は増水の様相で、梅雨の時期を示している。
ラベンダーは期待外れ 槻川左岸沿いを遡上すると、川向こうにラベンダー畑が見え出し、既に人出が始まっているようだ。槻川橋を渡りまつり会場で、案内に従いラベンダー畑へ近づいたが、確かに咲いてはいるが未だ花は咲き始めの様子で(写真上)、今一である。紫の花が畑一面に咲き揃う風景を眺められかと思っていたが残念。畑の周辺を往復しても、そう変わりはない。四季の花巡りはこれがあるから難しい。花期を外すと1年待たなければならない。弟も同じ感想で、2人とも2,3度シャッター切って、畑を離れた。
久し振りの嵐山渓谷 嵐山渓谷へ向かったが、ルートを誤り林の中で、野良道は途切れてしまった。槻川沿いに渓谷へ歩いた筈だがもう10数年も前のこと。結局、地元の方に教えて貰い、大回りし正規のルートで、塩沢冠水橋を目指すが、私は初めて歩く集落の中の道。舗装道が終わり森内へ入ると渓谷手前の小広場で、見覚えがある。上流奥に、売店とその対岸にバンガローがあった筈と、崖端の小径を進んで見たが、崖下は流れを漫漫と湛えた狭い渓谷。脚を踏み外したらと途中でUターンしてしまった。10数年も前のことだから無くなっているかもしれない。広場へ戻り、弟と冠水橋を渡る。四万十川の沈下橋は有名だが小さな冠水橋は奥武蔵でも見掛ける。流れは橋の大分下である(写真下)。またカメラに収めた。右岸沿いの遊歩道はあるが飛び石が冠水し進めないと、戻って来た人が教えてくれた。左岸の道を行くと、途中の山坂から、川面に透ける飛び石が見えた。山坂を上がり続け、嵐山本町へ出て、途中のファーストフード店で昼食。そして、嵐山町役場前を通り、武蔵嵐山駅へ戻った。
肝心のラベンダーは満足出来ず、改めて花の観賞は難しいと知らされた。東上線を私は成増駅で降り、弟と別れた。お疲れ様でした。(2019/7/6 K.K. 1265/1300)
◇日時 2019/6/16 ◇天候 晴 ◇交通費 1,650円 ◇資料 嵐山町外「らんざんラベンダーまつり」 ◇歩数等 19,000歩 14k
「通過時間等」自宅8:50-JR巣鴨駅9:30-東武池袋駅9:45-同武蔵嵐山駅11:00=菅谷館跡11:20=二瀬11:30=ラベンダー畑11:45/12:10=塩沢冠水橋12:40=昼食13:20/13:40=東武武蔵嵐山駅14:00-同成増駅15:00-自宅15:20