石巻、気仙沼そして一ノ関へ乗り鉄をする

 今年もJR東日本大人の休日倶楽部パスの利用期間になり、早速出掛けた。今回の私の目玉は竜飛岬行きだが、遠い上にアクセス便が悪く、検討の上仙台か岩手に一泊し、翌日岬への予定を立てた。初日は、仙石線、気仙沼線そして大船渡線の乗り鉄をすることにし、泊まり先は一ノ関駅前に予約。鉄路の大半は初めての乗車である。

 仙石線乗車し石巻日和山へ 東北新幹線を仙台駅に降り、仙石線に乗った。仙台発の路線で、これまで塩竃や野蒜迄は乗車し、その先からは初乗車。塩竃駅、松島駅を過ぎ海岸沿いを走るが、周囲は未だ仙台のベットタウンの様相。右手に時々海岸が迫るも、震災の跡は見えない。石巻が近くなり新しい家が目立つのはその影響だろう。また住宅街になり石巻駅に着いた。予定の日和山公園へは、電車時間を考慮し往きはタクシーを利用。坂を上がり石巻高校前を左折した先に公園があり降車した。
 日和山は漁師が海の天気を観察した高台のようだ。同名の山は酒田にもある。芭蕉像を探す。1689(元禄2年)年5月10日(陽暦6月26日)おくのほそ道で寄っているが句は残していないようだ。石巻湾や反対側の北上川を覗いて大回りしたが、像はあった。ここのは2人の像(写真上)。鹿島御島神社に参拝し、駅へ向け下った。石巻高校前で右折。俳優中村雅俊の出身高である。予定より早めに駅に着き、昼食用にサンドと飲み物を求め、石巻線電車に乗った。

 気仙沼線はBRT 石巻線は小牛田から古川へ繋がり、一転し水田地帯を走る。前谷地駅に着き、気仙沼線に乗り換えだが、私は不知で戸惑ったが駅前からバスであった。最初は道路を走り、渡る大河は北上川のようだ。柳津駅からバスは線路跡に入り、トンネルを進んだ。これがBRT(バス高速輸送)だろう。リアス式海岸を出入りしトンネル、狭間、トンネルを繰り返し、小さな狭間には土砂の山があり工事中で、一見し震災跡である。平地へ出て道路を走り南三陸町志津川であった。疎らな新しい住宅、広い空き地と復興の兆しは見えるがまだまだのよう(写真下)。

 気仙沼出身Oさんの思い出 またバスはトンネル通過を繰り返した。気仙沼へ入ったようで、小さな駅で下校する高校生を乗せ街並みの中の舗道を走った。所々に盛り土が放置されている。気仙沼駅は、海側に小山や島があり細長い湾の奥。当地に来たのは元同僚Oさんの出身地だからだ。親しい仲間の1人で、仕事も遊びも一緒であった。将棋は強く、高校時代全国大会出場した実績があるといった。彼は早世し、20年近くなる。家内と一緒の病院で、帰りに見舞うと家内のことを心配してくれたが、先に逝ってしまった。駅前でそんなことを思い出し、案内所で出身の水産高のことを聞くと、湾入口にあって震災で大津波を浴び、現在は移転したと教えてくれた。大船渡線で一ノ関へ向かう。北上山地の南端を越し、19時過ぎ、駅前ビジネスホテルに投宿した。(2019/07/08 K.K. 1266/1300)

◇日時 2019/6/21 ◇天候 曇り ◇交通費 大人の休日倶楽部パス、タクシー代860円 ◇資料 JR東日本路線図 ◇歩数等 10,000歩 7km
「通過時間等」自宅7:55-JR上野駅8:54-同仙台駅11:21-同石巻駅12:47-日和山公園13:00/13:15=JR石巻駅13:49-同前谷地駅14:23-同気仙沼駅16:55/17:50-同一ノ関駅19:10=宿泊先19:20