3度目の正直でどうにか達した北武蔵榎峠

榎峠は小さな峠 11時45分榎峠に辿り着いた(写真上)。埼玉長瀞町と本庄市児玉との境にある山中の小さな峠。これまで二度、近く迄行きながら確認できなかった。奥武蔵も北の陣見山へのコース上にあるが、一度は峠手前から陣見山下を素通りしてしまい、陣見山へも登れなかった(00.9.15)。二度目は、反対側から歩き何とか陣見山へは達したが、下山路には榎峠はなく、また峠には至らなかった(08.11.1)。この時以来、榎峠はリベンジの第1候補になってしまった。そして約10年経過し、ようやく探し当てた峠は侘びしい小さな、小さな峠であった。

崖を上がり再び林道へ 今回も順調ではなかった。秩父鉄道樋口駅をスタートし、前方の北武蔵の山を眺め、目指す榎峠はどの辺りかなと見当付けながら山村奥へと入る。榎峠林道入口に開道記念碑を見付け、手許の地図をみて、林道から山道へ進入した。最初歩いたコースで、うねる林道の近道でまた直ぐ林道へ出る筈と進むも中々林道へ出ない儘、沢の奥へ奥へと入り込み戻れなくなってしまった。山道も踏み跡となりそれも消え、沢もなくなり周囲は壁のような急斜面の崖。斜面を上がり切れば尾根道に違いないと、山歩きの鉄則を思い出し、杉林の崖に挑む。見た目程急ではなく、足場も何とか確保できる。10分か15分程で崖を上がり切ると立派な道へと飛び出した。
右か左か一瞬迷ったが、方向として右に違いないと進むと、陣見山の標柱を見付け、更に榎峠への案内があり山道を急ぐと林道の3差路へ出て、榎峠の小さな表示があった(写真下)。地図と現況とを見比べながら、峠を確かめた。峠と雖も山坂のトップではなく、児玉方向へ僅かに下っているよう。陣見山へのコース案内もあるが記憶になく、やはり此処は通っていない。記念と証拠に標柱や石の祠をカメラに収めた。

間瀬峠へ 3差路を南の間瀬峠へ向け、また林道を歩く。12時を過ぎ、道路端に座る場所見付け昼食。目の前を若者の自転車が走り去った。先程も峠では車が一台通っただけだった。隣の山中にハイキング用山道も並行しているようだが、先程の経験から用心深くなり、無難な林道を行く。広い道路へ合流し間瀬峠のようだ。此処は山中道路の最高地点で峠らしい。山裾の国道140号へ4kmとあり坂道舗道をくねりながら下る。長命水から萩の寺入り口を過ぎると家屋が見え始め、国道に至り、樋口駅へ左折。先程駅前に農協売店があると知り買い物出来るかもと、やや近い野上駅ではなく樋口駅とした。予定時間通り駅に着いたが直ぐ電車が来て時間がなく、乗り換え駅寄居駅前で、地酒”白扇”を求めた。この酒には少し思い出がある。旧職場時代一緒に仕事した今は亡き先輩が通う飲み屋で出してくれたのが白扇であった。本日の晩酌は彼を思い出しながらになろう。(2017/05/19 K.K. 1108/1200)

◇日時 2017/5/2  ◇天候 晴 ◇交通費 2,460円 ◇資料 鶴野紘一「陣見山」新ハイキング496号86頁 ◇歩行距離 17km 24,000歩
「通過時間等」自宅8:05-東武成増駅8:40-同小川町駅9:45-秩父鉄道寄居駅10:07-同樋口駅10:20=林道開道記念碑10:40=崖上林道11:25=榎峠11:45=間瀬峠12:40=長命水13:05=国道140号13:40=秩父鉄道樋口駅14:00-東武寄居駅14:34-同小川町駅14:53-同成増駅16:00-自宅16:30