都内城北に爛漫桜の中を歩く

 音無親水公園を出て、飛鳥山(25m)下から見上げてびっくりした。正面に満開の桜が広がった。薄ピンクの100本以上はあろう染井吉野が一斉に咲き重なり、連なり、広がっている(写真上)。飛鳥山は花見の名所ではあるが、これほど咲き誇り、咲き揃う花々は見たことはない。時期ぴったり、場所ぴったり、天気も花曇りか。カメラに収めた。帰宅後、一句捻った。“花の雲 沸きて靄がる 飛鳥山”、芭蕉をバクったような駄句である。

 桜の石神井川、中央公園へ 本日は花見ハイクで、石神井川、飛鳥山に、最近知った中央公園を加えた。城北地区も北区である。三田線新板橋駅に降り石神井川へ歩くと、見頃な桜が川沿いに咲いている(写真中)。当地も桜の名所で数回訪ねている。花を眺め、カメラを向けながら左岸を下る。埼京線鉄橋下から谷津子育観音像へ着き、川を離れ寿徳寺へ。初めての寺で軽く手を合わせ、中央公園へ回り道をする。昨年歩き桜もあると知った。
 公園の入口がありグラウンドから一回りする。桜並木があり満開寸前の様子で、花の下をゆっくりと歩く。文化センタービル前から公園を出て、また石神井川へ戻り、滝野川橋から左岸を下る。川へ突き出た桜の枝もあり美しい。
 人出があり、散策者と交錯するようになる。紅葉橋を過ぎると桜花も途切れ途切れとなる。左手に北区役所が見え始め、音無親水公園で、川沿いに横列に並び咲く桜も見頃である。またシャッターを切った。川を出て音無橋を渡り、飛鳥山公園へ。

 満開の飛鳥山公園 明治通りを歩道橋で渡ると冒頭のシーンに出会った。カメラに収めて、公園中央を行く。約600本ある太い桜木が林立し、その下にブルーシートも見え、花見の場所取り。飛鳥山は将軍吉宗が整備し、江戸城の苗木を植樹して、寛永寺境内の上野とは違い歌舞音曲も許したという。その由来を刻んだ石碑があるが難しくて読めないようである。
 桜に充たされながら花の下を出て、園内の一画博物館前から、渋沢栄一邸跡の渋沢資料館庭園へ入る。こちらには桜はない。庭には、「晩香廬」と「青淵文庫」の建物が遺り、いずれも重文というが、見学の可否は不明。
 庭園から本郷通りへ出て、都電荒川線駅へ歩いていると園外なのに、桜の枝が延びていて目の前に有り(写真下)、お見送りに応えて、またシャッターを切った。本日夕刊には、先ほど歩いた石神井川の桜が紹介されていた(22.3.29讀賣夕刊)。(2022/4/17 K.K. 1442/1500)

◇日時 2022/03/29 ◇天候 曇 ◇資料 東京北区観光協会「北区観光ガイドマップ王子・十条エリア」◇歩行距離等 11,000歩 8㎞ 「通過時間等」自宅8:50-三田線新板橋駅9:20=石神井川9:30=寿徳寺9:40=中央公園9:50=滝野川橋10:10=音無親水公園10:25=飛鳥山公園10:35=都電荒川線飛鳥山駅11:05-三田線西巣鴨駅11:20-自宅11:45