郡山から水戸へ水郡線を乗り切る

大人の休日倶楽部パス最終日、迷わずJR水郡線乗り鉄にした。何故か一度は水郡線を乗り切りたいと思っていた。東北線で郡山駅や常磐線で水戸駅を通過する際、目に付く機会が多く身近に感じていたのかもしれない。全く無縁ではなく、水戸駅から袋田駅迄や常陸太田駅迄は乗車したことがある。今回は、東北新幹線で郡山駅へ向かった。夕方虎ノ門で会合があり、先に遠い郡山駅からにした。

 郡山駅から磐城石川駅を通過 新幹線を降り在来線ホームで、水郡線常陸大子行きに乗る。次の安積永盛駅迄は東北線を利用し、同駅からが正規の水郡線というが、名前と一致しないと思う。気動車は東南の方向へ走り続け、水田地帯でもなく山間でもない、その中間のような山里風景の中を進む。時々迫る両側の樹林帯の緑は深い。小さな無人駅に停車するが、殆ど乗降はない。
磐城石川駅に停車。えっ、ここが石川、学法石川高校は当地にあるのかとスマホ検索。同校は、特に高校駅伝で台頭し、監督に、中大OB松田和宏氏(山形出身)が就任し注目している。福島の高校とは知っていたが水郡線にあったのだ。こんな山中で、選手達は集まるのだろうか。駅周辺も山が迫り出し、県立高校もあるらしいが学校風の建物も見えない。少し先が磐城棚倉駅。江戸時代棚倉藩が置かれ当地方の中心地だろう。車窓からの眺めも盆地の街らしい。城跡らしき地を探したが見付からない。遠隔の地で、私の城跡探訪の候補にもなったことがない。

県境を越す 福島県は広く、未だ茨城へ至らず、阿武隈台地の裾を走り続け、反対側に八溝山地が見え始めて、ようやく県境の地。奥久慈清流ラインという本線の愛称通り、久慈川が見え出した。矢祭山駅から常陸大子駅で、茨城県へ入った。山峡の街で、目の前が高い山で、眼下は渓谷。川では竿を振っている釣り人が見え、鮎釣りだろうか。この辺りの栃木県側が、今春訪ねた雲巌寺(18.4.8)の筈と思い出した。
 常陸大子駅で、水戸行きに乗り換え。時間は僅かで、待ち時間に大子で食事もと考えていたが、残念だがそんな余裕はない。隣が袋田駅、ここは袋田の滝ハイキングに来て二度目だ(07.5.3)が、記憶にある風景はない。久慈川に絡んで走る。沈下橋が見え(写真上)、走る車窓からシャッターを切ったが写り具合どうだろう。自信はない。

水戸駅へ 常陸太田駅付近を過ぎ山を抜けたようで、やや広い家並みの地が見え始めた。上菅谷駅からは水郡線支線が常陸太田駅へ分かれている。黄門様の西山荘見学の際乗ったことがある(10.6.27)。水戸市内へ入ったようで、住宅街が続き、那珂川鉄橋を渡り、水戸城の深い空壕跡の底地を下って水戸駅に着いた。私は、駅前広場へ出て、黄門様一行の像(写真下)をカメラに収め、水郡線乗り鉄記念にした。     (2018/07/19 K.K. 1195/1200)

□日時 2018/6/24 □天候 晴 □交通費 大人の休日倶楽部パス □資料 大人の休日倶楽部「さくいん地図(東北地方、関東・甲信越地方)」 □水郡線 45駅 137.5km
「通過時間等」自宅9:15-JR上野駅10:18-同郡山駅11:59-同磐城石川駅12:47-同常陸大子駅13:51-同水戸駅15:53-同東京駅17:15-同新橋駅17:20-虎ノ門17:50