辿り着けなかった能登金剛海岸

北陸旅行2日目、またフリーコースを選び能登金剛行きを予定し色々調べたが、アクセス情報が不確かで自信が持てない。地図もない。取り敢えず、幹事設定コースに入れて貰い、バスで山代温泉から東尋坊へ行き、三国港に寄り加賀温泉駅から和倉温泉へと特急に乗車した。その夜宴会時、顔なじみの添乗員に話したら、JR七尾線羽咋駅前からバスで牛下バス停下車と、時間まで教えてくれた。流石旅行会社である。

荒れた能登海岸をウロウロ 3日目、幹事に独自行動と断りを入れ、羽咋駅前から乗ったバスを牛下(羽咋郡志賀町)に降りた。運転手は後と指さしてくれた。先程駅で案内板を見て、牛下は能登金剛の真ん中と思い、直ぐ後ろの下が目指す海岸と急な荒れた小径を下り海岸へと出た。遊歩道はなく、海岸も石、岩そして漂流ゴミの類。前方に小さな岩峰の島があり(写真上)、そちらへ行けば開けるのだろうと甘く考え前進。踏み跡も消え、野蔓に引っ掛かりよろめく始末。違うなと思い始めたが、戻るに戻れない。遂に断崖下となり前にも進めず、上の舗道にも出られない地点となった。仕方なく戻って大回りし、舗道バス通りへ上がった。
能登金剛は先の筈と舗道の端を北へ行くも、金剛の海岸らしき風景はない。既に帰りのバス時間には20分を切った。諦めUターンすると頭上の交通標識が目に入り、厳門は右先とある。金剛海岸の名所の一つであるが、もう遅かった。運転手が指していたのはもっと後だったのだ。北先にある松本清張作”ゼロの焦点”の舞台ヤセの断崖が頭にあり、混乱と思い込みで、無駄な歩きをし時間を費やしてしまい、能登金剛の一部にも触れることも出来なかった。能登半島なら金剛へと勧めてくれた旧同僚に、何やってんのと笑われそうだ。残念、事前に現地の地図を入手出来なかったのが致命傷であった。
東尋坊を眺める 前日のコースの最初は東尋坊であった。同地は二度目だが記憶は薄い。朝からの小雨も止み、売店通りから岬へ出て、高い岩が切り立ち狭い入江を形成する断崖を眺める。海は穏やか。確かに眺めは良いが、スケール感がないなとそんなことを想いながら、シャッターを切り、歩いては断崖を眺め、小さな入江を見下ろす。前回は海岸縁の岩場まで下りられたと思うが。観光船も浮かび、通路も整備されているようで、あれから20数年も経っている。崖上の遊歩道を左手へ進むと、松林も、黒松。そして、樹下一面に咲く花は、ツワブキの黄花。いずれも私の好みのもので、カメラに収め、一枚は、海を入れたアングルとした(写真下)。売店で買い物をし、バスで三国港に寄り、北陸本線加賀温泉駅から特急に乗車。港で渡されたカニ弁を食べながら和倉温泉へと向かった。(2016/12/12 K.K. 1072/1100)

○日時 2016/11/20 ○天候 曇り ○現地交通費 3,340円 ○資料 「石川県まるごと観光マップ」 ○徒歩距離 9km 13,000歩
「通過時間等」宿泊先7:40-JR和倉駅8:01-同羽咋駅9:20-牛下バス停10:15=牛下海岸10:25/11:00=牛下バス停11:36-JR羽咋駅12:55-同金沢駅14:20-同上野駅17:20-三田線巣鴨駅宿17:35-自宅18:05