赤塚どんぐり山からニリンソウ群生地へ

 板橋区の花はニリンソウで、我が家から近い赤塚大門の土手に群生している。先日、自転車で訪ねると白い花が咲き始めていた。脱巣ごもり状態の解消散策にはグッドタイミングである。折角だから距離を伸ばし、赤塚公園先のどんぐり山からニリンソウ群生地へ歩き、諏訪神社、赤塚城址、そして氷川神社へ脚を伸ばすコースにした。大分前だが孫達と歩いた(14.4.5)花見コースに重なっている。

 赤塚どんぐり山へ 郵便局でレターパックスを投函し、隣の赤塚公園の歩道橋から坂を進み土手上へ右折する。荒川河岸段丘が東西に長く連なって土手を築き、貴重な緑地帯である。当地は初めてではないと思うが、見慣れない新興住宅街。切通へ下りてまた土手道を上がると遅い桜が残っている。どんぐり山で広場があり、本日天候良く、子供達が遊んでいる。保育園児だろうか。ようやくここで北海道の孫に、どんぐり山の頂上は何処と聞かれ困ったことを思い出した。当時6年生だったが、高3になった。樹林帯の小道を下る(写真上)。木々は新緑期を迎え清々しく、カメラに収めた。
 区の花ニリンソウ ニリンソウ群生地へ着く。土手裾の細長い地に白い花が咲き揃い、広がっている(写真下)。自然に咲く花だが、一時消滅の危機があり、ボランティアの活動で維持されている。そして1980年区の花に選定された。毎春4月初旬に咲き、北海道の大学へ渡った娘が家を出る時もニリンソウが咲いていた。お祝いに来た弟や甥と一緒に眺めたと思う。25年程も前のことである。今年も咲き揃っているが、いつもより観賞者が少ないようだ。デジカメを向けながら群生地を歩いた。

 諏訪神社、赤塚城址、氷川神社 土手を上がり、諏訪神社に参拝。我が地区の氏神様で初詣先であるが、最近ご無沙汰している。北海道の孫の高校合格を報告し、御礼を申し上げた。隣は竹の子公園。孫達とは松月院へ左へ向かったと思うが、本日は右の赤塚城址公園へ。途中の交差点で、左手先にある不動の滝を思い出し、立ち寄る。流れが無い時が多いが、本日は一筋落ちている。交差点へ戻り、城跡への土手を上がった梅林の先が本丸跡で、ここも久し振り。広場になっていて、家族連れが目立つ。戦国期、下総を追われた千葉自胤の居城跡。現在も、本丸を中心に濠跡が遺る。城跡の隣も、今では住宅街。氷川神社へと、表参道を探す。山勘が当たり、怪談噺のモデル乳房榎下へ出て、右手が先に直線の参道が続く。境内に富士塚がある筈と、参道を出ると塚前へ出て眺めるが記憶ほど高くはない。当社は、赤塚城主千葉氏が武蔵一之宮氷川神社より勧請したとある。本殿前で手を合わせ、どんぐり山からの里歩きの最後のポイントにし、Uターンした。(2020/04/27 K.K. 1322/1400)

◇日時 2020/4/9 ◇天候 晴 ◇資料 板橋区広聴広報課「板橋区図」平成20年8月 ◇歩数等 13,000歩 9km 
「通過時間等」自宅10:05=赤塚どんぐり山10:40=ニリンソウ群生地10:50=諏訪神社11:00=不動の滝11:10=赤塚城址11:15=氷川神社11 :45 =自宅12:15