桜を眺めながら板橋新河岸川を下る

 4月に入って、もう桜は散り始めている。しかし今年は花見ハイキングは未だである。外出自粛がのし掛かっているが、散歩程度は可能とも聞こえる。近くの桜咲くコースとして新河岸川が浮かんだ。川の両岸に並木がある地もあり、荒川土手手前で、我が家から近い。散る前にと、晴れの日に出掛けた。

 桜残る新河岸川 我が家から三田線高架下を過ぎ、板橋市場の先が新河岸川で10分も要しない。早瀬橋を越した上流右岸に桜並木があり、一度眺めたことがある。10年も前だったろうか。近づくと満開は過ぎたが見頃である(写真上)。花下を歩き、早瀬人道橋でUターン。反対の左岸には桜はないと分かり、そのまま右岸を早瀬橋まで戻り、橋上から下流を眺めると両岸に、薄いピンクの花が続いている。水鳥も浮いている。鴨だろう。
 この時期流れは少なく、コンクリート水路の底部を流れている。昨秋の大雨時は、橋すれすれまで増水したと聞いた。今でこそ排水路のような人工河川に見えるが、嘗ては川越と江戸を結ぶ舟運路として利用されていたようだ。埼玉志木辺りから荒川と併行して流れ、北区先で荒川に合流している。
 初めての舟渡大橋、水辺公園 桜の多い左岸を行く。徳丸橋付近は、地名も新河岸地区で都営新河岸団地もある。花下を歩き続け、ゴルフ練習場を過ぎると左手奥が墓園で、先日も長男一家とぽんちゃんと家内の彼岸参りをした。ここから先は私には初めて歩く地になり、西台橋、舟渡大橋へ至り、未知の風景。途切れながらも桜もある。舟渡水辺公園では、母子連れが遊んでいる。川幅は広くなり、公園は貯水池のようだ(写真下)。
 川端に続いていた小道はなくなり、荒れた空き地で行き止まりになって、水路堤への階段を越すと、水路内部へ降りてしまった。

 水路内を歩く 1人の釣り人に出会う。階段傍の自転車の主のようだ。狭い後を通り抜けようとしたら、丁度釣り上げた瞬間、思わず“鮒ですか”と聞いたら、“鯉、30cm”と教えてくれた。歩き難い水路壁下の斜めの地を進む。水路の外は大きな工場のようだ。水路内だが平地歩きに戻り、前方に見える橋は、中山道に架かる志村橋だろう。スマホ歩数計で7kmを示し、水路を脱することにするが、普通の階段はなく、垂直の壁に足掛けがあるだけ。橋傍に探したが同じで、チャレンジするしかない。内側は何とか上がり切ったが、道路側の足掛けがなく、飛び降りるのは嫌だなと思いながら、手を離し着地した。 高島平行きバス停を探す。浮間舟渡駅前発の舟渡バス停まで少し距離があったが、直ぐ来て乗り込む。先程の新河岸都営団地前から数人の客が乗り込み、慌ててバックからマスクを出した。(2020/04/20 K.K. 1321/1400)

◇日時 2020/4/3 ◇天候 晴 ◇交通費 シルバーパス利用 ◇資料 板橋区広聴広報課「板橋区図」平成20年8月 ◇歩数等 11,000歩 8km 
「通過時間等」自宅9:15=早瀬人道橋9:35=早瀬橋9:40=徳丸橋9:55=舟渡水辺公園10:05=志村橋10:40=舟渡小前バス停10:47-高島平警察署前バス停11:05=自宅11:15