西早稲田から夏目坂、牛込柳町へ歩く

 早稲田にある夏目坂を思い出し歩きたくなった。ラジオかテレビから耳に入ったのであったろうか。一度歩いたが大分前である(03.6.7)。都電荒川線面影橋駅から早稲田へ出て、夏目坂を上がり牛込方面へ行き、芭蕉句碑のある瑞光寺を探したい。今年最後の里歩きである。

 甘泉園、水稲荷 西巣鴨新庚申塚駅から乗った都電を面影橋駅に降りて、歩き出す。甘泉園公園へは記憶通りに着いて半周。大名屋敷に由来する小さな庭園だが、この時期松の木の雪吊り風景が見られ(写真上)、アングルを探した。土手を上がり、隣の水稲荷神社へ。参道には、堀部安兵衛高田馬場仇討ちの案内があったと思うが、見当たらないまま参拝。西参道を出て、早稲田大学方向へ歩き大通りを行くと、右手が穴八幡神社。裏手から境内へ入ると、参拝者が列をなしている。本日祭礼日かなと疑うが不明。人出は避けて、列外から手を合わせて境内を出た。

 夏目坂を上がる 地下鉄東西線早稲田駅口を過ぎ右折し、夏目坂。坂の由来の案内があり、漱石ではなく当地の地主であった彼の父が呼んだことからのネーミングとある。緩やかな坂を上がり続けて、喜久井町となる。寺が多く寺町風。私は、有島武郎旧居跡へとマップを覗き、戻る。夏目坂に別れ右折し進むと、有島旧居跡の案内があった。晩年1年ほど住んだ地らしい。

 漱石記念公園 漱石記念館の案内を見付け、住宅街を右往左往し記念館前へ至るが、年末で閉館中。隣が記念公園で、漱石胸像があった(写真中)。終焉の地という。奥に猫塚があったらしいが見逃してしまった。住宅街を出て、大通りを都営大江戸線牛込柳町駅へ歩く。途中、関孝和の墓の案内があり、浄輪寺に寄る。立派な墓石塔があった。私は江戸期の和算家位しか知らない。

 句碑を探し当てる 牛込柳町駅のある交差点から裏へ回り、瑞光寺を探すが見当たらない。通り掛った方に町名を尋ねると方向が90度違っていた。私は大江戸線の上の大久保通りを歩いていたと思っていたが外苑東通りで、牛込柳町交差点へ戻り、地下鉄口を過ぎて坂を上がり始めると寺院があり、目当ての瑞光寺。一安心し本堂前で手を合わせ、眺めまわすと、正面左にそれらしい石碑があり(写真下)、カメラに収めた。帰宅後ネットで調べると違いなく、“百歳の気色を庭の落葉哉”の句碑とあった。(2022/01/25 K.K. 1430/1500)

◇日時 2021/12/30 ◇天候 晴れ ◇交通費 シルバーパス利用 ◇資料 新宿区立漱石山房記念館「漱石の散歩道」 ◇歩行距離等 11,000歩 8㎞ 
通過時間等」自宅9:30-都電荒川線新庚申塚駅10:10-同面影橋駅10:30=甘泉園公園10:35=水稲荷神社10:45=穴八幡神社10:55=夏目坂11:10=有島武郎旧居跡園11:25=漱石記念公園11:30=関孝和墓11:40=瑞光寺12:10=都営大江戸線牛込柳町駅12:20-三田線春日駅12:30-自宅13:10