苗名滝からいもり池を歩いた妙高高原

今年二度目のJR東日発行割安パス利用の時期が来た。遠出のチャンスだが、梅雨シーズンと重なる。行く先は妙高高原から黒姫高原と決めるも、雨が心配でネットで天気予報をチェックすると、初日の新潟は雨ではないが翌日の長野は雨の可能性が高い。そんな中、妙高高原を歩くべく、北陸新幹線上越妙高駅を目指した。

 妙高高原は二度目 妙高高原のハイク先は、手許のガイド誌から「いもり池散策コース」とする。実は同池は二度目で(95.9.1)、高原というよりは郊外の公園と言った感じが残っている。物足りない気がし、奥の苗名滝へ脚を延ばすことにした。
新幹線は速い。上野駅から2時間弱で上越妙高駅に着き、えちごトキメキ鉄道に乗り換えた。妙高高原駅に降り、バスを乗り継ぐ予定だが、運転手さんの計らいで乗り換えるバスに待って貰い苗名滝行きへ乗ることが出来た。雨は落ちていないが曇り空で、肝心の妙高山の姿はない。バスは高原集落を抜け、終点苗名滝バス停到着。乗客1人になった私に、運転手さん帰りのバスは4時過ぎと教えてくれたが、歩く予定と答えた。

地震滝の苗名滝 関川に落ちる滝は奥で、15分とある。目前に大きな堰堤があり激しく流れ落ち、その端の木造櫓内階段を上がって堰堤を越え、関川沿いに進むと、吊り橋の先に滝が見え出した。滝音が近くなり川音に勝り、その轟音に地震滝との異名もある55mの滝という(写真上)。吊り橋を渡り、展望所へ。滝は未だ先だが行き止まりで、シャッターを二度ほど切った。僅かだが私の外にも見物客がいる。途中に一茶の句碑があった。”瀧けぶり 側で見てさえ 花の雲”と知る。一茶の故郷信濃町柏原は近い。バス停へ戻ったが、予定通り歩く。隣は関川で急流が走り五月蠅い位。発電所施設があり、東北電力のもの。新潟も何故か東北なのだ。地震滝橋を過ぎて川を離れ、杉野沢集落。水田の間を進み、この時期稲はすくすく伸び緑一面で美しい。周囲は妙高の高峰だろうが未だ雲の陰。

 雨の中いもり池へ バスが来て停まり、先程の運転手さん声を掛けてくれた。このまま歩くと伝えた。雨が降り出し傘を指すも、合羽を出すまでもない。水田地帯を過ぎ森内の道となり、予定の時間で、いもり池傍に建つビジターセンターへ。館内で展示品を眺めると、当地は北国街道が通り宿場があったという。JR信越線も走っていたが、現在は三セク鉄道になっている。
雨中、いもり池を巡る。約20年振りで、草原内の小さな水面は静かであった。この時期蓮の花だが、眺めは雨で遮られる。半周し、池ノ平温泉宿泊先へ。やはり建物は記憶にあった。風呂場への途中窓から妙高の姿を見付けカメラ取りに戻り、写した(写真下)。翌日は朝から長野も新潟も雨で、ハイキングを中止し帰宅した。残念。(2017/07/17 K.K. 1123/1200)

◇日時 2017/6/30  ◇天候 曇り後雨 ◇交通費 15,990円 ◇資料 JR東日本「駅からハイキング 妙高高原いもり池散策」2002年,142頁 ◇歩行距離 11km 15,000歩
「通過時間等」自宅9:20-JR上野駅10:38-トキメキ鉄道越後妙高駅13:01-同妙高高原駅13:53-苗名滝バス停14:25=苗名滝14:40=同バス停14:45=地震滝橋15:20=杉野沢15:35=ビジターセンター15:55=いもり池16:05=宿泊先16:30