福島いわきに塩屋埼を訪ねる

本日の天気予報では、福島いわき地方は雨ではないようだ。行く先は、灯台のある太平洋岸塩屋埼。美空ひばりの”みだれ髪”に唄われ、一度訪ねたいと思うようになった。ひばりファンではないが、在宅時間が多くなり昼はラジオだが、夜はテレビで歌謡番組を観ている。懐メロもあり分かりやすく、聞き流すだけで楽しめる。その中に、みだれ髪の塩屋埼(歌詞は”塩屋の岬”)を知った。

 バスで塩屋埼へ JR常磐線特急で、茨城県を越しいわき駅に着いた。案内所で聞くと、塩屋埼を通るバスは約1時間後という。ネットで調べもう少しバスの便があると思っていたが、調査ミスのよう。駅周辺で時間を潰しバスに乗車。市内から郊外へ出て、農村地帯を走る。海辺へ近づくと、周囲は大工事中。防潮堤の造成らしく、津波対策だろうか。30分程で正面に白い灯台が見え、次のバス停に下車。バスが海岸から集落内へ入ったため方向を失い、山を越すのかと思ったが地元の方に教えて貰い、バス通りを戻り海辺になると、右手先の小さな岬に灯台が見えた。

みだれ髪歌碑 塩屋埼下には土産店もあり、その先に、歌碑と記念碑があった(写真上)。多くはないが見物客が出ていて、みだれ髪のメロディが流れている。みだれ髪は、ひばりの病後復帰の第一作であり、星野、船村のコンビによるもので、裏話が伝わる。船村は病後を考慮し易しい曲を準備しようとしたが、ひばり母子にその必要はないと言われ、それではと難しい曲を提供し、それをひばりはいつものように一回で、自分のものにし唱ったという。そんな経緯情報を聞いた。彼女は天才歌手であったことは疑いなく、多くの作曲家達が証言している。

岬から太平洋を眺める 岬の灯台へ石段を上がる。急ではあるが長くはない。見学には料金が必要で支払い、灯台へ近付くが、塔内は狭く入らず、周囲を一周。1899(明治32)年初点灯で、映画”喜びも悲しみも幾年月”のモデルの一つらしい。太平洋が眼前に広がり、ブルーの大海や白の砂浜は美しい(写真下)。こちらは見物者は少ない。
帰りのバスが気になり、戻るいわき駅行きは丁度良いバスがない。先程乗ったバスが泉駅行きで特急停車駅と思い出し、バス時間も合う。バス停へ歩いていると像が建ち、近付いたらひばりの東京キッド像。みだれ髪歌碑から此処まではひばりロードとあった。

帰宅し”みだれ髪”を聴く 泉駅行きバスは、途中小名浜を通過。この地名は子供の頃から知っていた。近所の方が当地で漁船に乗っていたが遭難し、その時大人達の話しから記憶に残った。遠い福島太平洋沿岸の漁村と思っていたが、バスは賑やかな商店街を通り、私のイメージとは大分違っている。泉駅で鈍行に乗った。帰宅し、いつものように麦酒を前に歌謡番組を観ていたら、若手歌手市川由紀乃が”みだれ髪”をカバーした。(2017/07/20 K.K. 1124/1200)

◇日時2017/7/2  ◇天候 晴◇交通費 16,300円 ◇資料 いわき駅観光案内所「塩屋埼灯台」平成29年4月 ◇歩行距離 9km 12,000歩
「通過時間等」自宅8:50-JR上野駅10:00-同いわき駅12:07/13:20-灯台入口バス停13:50=みだれ髪歌碑14:00=塩屋埼灯台14:10=東京キッド像14:30=灯台入口バス停14:48-JR泉駅16:27-同上野駅18:40-三田線巣鴨駅19:00-自宅19:30