花に見取れ遅くなった車山、八島ヶ原湿原

週末になったが歩き先が決まっていない。金曜日、乱雑な机の上のパンフを眺めていたら、霧ヶ峰ハイキングバスツアーが目に付いた。丁度先日、ニッコーキスゲが乱舞していた霧ヶ峰を思い出し再訪候補先にしようと思い付いたばかり。月曜日川越駅発に申し込み、滑り込みで参加した。九州南部にある迷走台風5号の動きが気になる。

 霧ヶ峰で花に再会 霧ヶ峰の車山山麓のリフト乗り場に着いた時は12時を過ぎ、急ぎリフトを乗り継いで車山頂上(1925m)へ。強い風が吹き寒く、ウィンドブレーカーを着る。車山乗越へも考えたがツアー指定コースを下る。キスゲに出会った高原で、二度目(03.7.19)。人気の山であり、上下するハイカーが絶えない。草原に咲くハクサンフウロやウスユキソウ(写真上)、シモツケソウ、ヤナギラン、ヒメシャジンの花々を眺め、カメラに収めながら進む。中々次のポイントコロボックルヒュッテが見えない。30分以上過ぎコースを誤ったかと思ったが、記憶違いで下方に見えた建物がヒュッテで、20分も遅れている。集合時間15時半から計算し、その20分前着と想定し、次の車山湿原を横切る。初めて歩くコース。

 車山湿原から物見岩へ 水も花もない湿原を木道で渡り、乗越からの道へ合流し、正面の小ピークへ直登(写真中)。坂の途中からポツポツと雨が落ちて来たが、上り切った時は止んでいた。蝶々深山(1836m)の筈だが三角点も標識もない。草原の中の小径を下ると右手一面に咲く黄花は、キリンソウだろう。水溜まりが次々にあり避けるが、既にその脇にバイパスが出来ている状態。そして、物見岩到着。その名とは違い上がれない尖った岩。残り時間を計算すると、間に合わない。ザックからストックを出し、苦手な下りコースに備える。急ではないが石が多く、滑りやすい。前のご婦人は転んでしまったが大丈夫。私も石上で滑るも踏ん張り、下り続ける。雨が本格的に降り出し始めた。台風の影響で15時頃からは雨との予報があり、当たった。湿原手前の無人小屋に着き、傘を出す。ここからは湿原に沿った木道で、30分の予定。急がなければならない。

湿原でまた花々に出会う 皮肉なことに、アサマフウロやカワラナデシコ、イブキトラノオ、オニコユリ(写真下)などが次々と現れ、通り過ぎるには勿体なく、止まってはシャッターを押す。雨で濡れた木道も要注意だ。左手が湿原の筈だが、草が生い繁り水辺は見えない。20年前家内と訪れた時は普通の沼に見えたと思う(99.6.6)。雨の中、八島ビジターセンター前に5分遅れでゴール。ハイカーでごった返し、私は軒下の端で着替えた。ツアー参加者二人が一時間以上遅れ、出発が17時10分前。加えて、ゲリラ豪雨で大月付近中央高速が閉鎖という。甲府から秩父へ出て、川越駅に着いた時は、23時少し前。バスツアーハイクはこれがあり、今後の参加に影響しそうだ。(2017.8.24 K.K. 1129/1200)

◇日時 2017/8/7  ◇天候 曇り後雨 ◇資料 クラブツーリズム「車山、八島ヶ原湿原ハイキングマップ」 ◇歩行距離 16km 22,000歩
「通過時間等」自宅6:30-東武成増駅7:10-川越駅前8:05-車山リフト乗り場12:25-同山頂駅12:35=車山12:45=コロボックルヒュッテ前13:35=乗越コース合流地13:55=蝶々深山14:20=物見岩14:40=八島が原湿原端15:15=八島ビジターセンター15:35/16:50-東武川越駅22:59-同成増駅23:30-自宅23:45