渋峠から芳ヶ平湿原へ歩いた草津白根高原

7月半ばになり、夏山シーズンが近付いて来た。私の歩く先候補に渋峠があるが群馬長野県境にあり、アクセス困難で、Sさんに車をお願いしオーケーを貰った。峠から草津白根高原を下るという私の好きなハイキングコースで、眺める高原風景や草花が楽しみである。草津白根は17年振り。渋峠は日本一高地の峠(2152m)とSさんが教えてくれた。

 難路の中花々に出会う 9時30分過ぎ渋峠頂上に着いた。我が家から3時間30分で、関越高速で小渋滞に遭ったが、車は速い。峠にはホテルが数軒並び、中央の広い国道292号を車が往来し、日本一高地の峠とは思えない。2時間後に草津白根レストハウス前に待ち合わせ、私は山道を下り始めるが、寒い。先程、峠で17℃とSさんが言っていた。半袖シャツを悔いたが遅い。山道は大きな石ころだらけの本格的な登山道。段差もあり足が短い私には難路で、ストックを使い下り続ける。ハイカーは見当たらず、大草原の中の1人は寂しい位。ようやく馴れ寒さも感じなくなった頃、足下に咲く花々に出会う。イワカガミの花は直ぐ分かった。ピンクの花が可愛い。白い花はゴゼンタチバナだろう。丸み帯びた釣り鐘状白い花は(写真上)、アカモノと後に知った。笹原らしき地へ出て、ダマシ平。草津へ下るスキーヤーの方向を誤らせた地らしい。成年が私を追い越して行ったが、マイペースを維持。本当はペースが違い追えないし、その必要もない。
 湿原は楽園 次のポイント芳ヶ平湿原は中々見えない。次第に周囲の樹木も高くなった。その間から湿原の先に聳える白根山の岩肌の山が覗け、カメラに収めた。急になった山道を慎重に下り、沢を渡って、湿原到着。目の前一面に咲く白い花はワタスゲ。広い湿原、点在する池塘、そして満開のワタスゲの群落(写真下)に感激し、シャッターを数度切った。17年前本白根山でも麓の池でワタスゲに出会ったこと(00.7.22)を思い出した。未だ石楠花も残っている。高地だからであろう。人出があり数グループが湿原を巡っている。当高原はラムサール条約登録地らしい。
遅れてレストハウスへ 芳ヶ平ヒュッテ先で、レストハウスのある国道方向へ右折。周囲は一転し、荒涼とした砂礫の高原で、噴火跡が歴然。そこに切られた遊歩道だが、予想外の上りの道で、約束時間が心配になる。家族連れのハイカー達と交差し、先程の湿原を目指しているのだろう。時々硫黄の匂いが鼻を突き、遊歩道以外立ち入り禁止の標識が目立つ。岩石の間の道を懸命に歩き続け、ようやく国道へ出たが、レストハウスまでは、更に約10分峠方向へ上り返さなければならなかった。約束時間に20分程遅れたが、心配した携帯が通じSさんはいつものように待っていてくれた。途中の長野原町で昼食し、温泉にも入り、吾妻街道から関越高速へ走って貰った。Sさん有り難うございました。お陰様で、草津白根高原を再訪し歩くことが出来ました。(2017/08/05 K.K. 1126/1200)

◇日時 2017/7/15 ◇天候 晴 ◇交通費 1,720円 ◇資料 昭文社「山と高原地図17志賀高原・草津」1998年版 ◇歩行距離 11km 15,000歩
「通過時間等」自宅6:00-渋峠9:40=ダマシ平10:20=芳ヶ平湿原10:55=芳ヶ平ヒュッテ11:05=国道292号11:55=草津白根レストハウス12:05-浅間酒造センター(昼食)12:50/13:20-天狗の湯13:55/14:20-関越道路渋川IC15:20-自宅17:10