涼しく森の中を歩いた小石川植物園

 8月に入り暑さもピーク期で、連日猛暑が続いている。少しでも暑さを避けて歩ける先を巡らし、小石川植物園を思い出した。これまで2度程歩いて、森の中の園で、覆い繁る樹木が太陽の直射を防いでくれるのではと期待した。我が家からは近く三田線一本である。雨が上がってから遅めに家を出た。

 猫が出迎え 三田線白山駅から歩き出す。久しぶりだが知ったルートで、小石川の丘を上下し植物園入口に着いた。本日月曜日だが山の日の祝日で、開園の日。受付では猫が出迎えてくれた。聴くと野良という。我が家のぽんちゃんを彷彿させた。今回は、本館前から左回りに園内を大回りしよう思う。前回は菖蒲の花が目的で逆回りだったと思う(16.6.12)。
 クスノキの大木 東端のシダ園や温室を覗き、カエデ並木下を歩いて、園の中心部へと歩く。想定通り暑さは感じない。本日は雨上がりで暑さが和らぐ予報でもある。左手にクスノキの大木群があり、左折。見覚えのある大木が変わりなく聳え、見上げシャッターを切った。江戸時代にあった旧養生所の井戸跡があり、赤ひげ先生の遺構である。ハンカチの木を思い出し回って踏み込んだが、白い葉は見当たらない。時期違いだろうか。

 ボダイジュの思い出 中心に戻って、ボダイジュ並木下。洋風大木と思っていたが、少し印象が違う。前回、“中学時代、シューベルトの冬の旅・菩提樹が教科書にあり、一級上の方が講堂で、ピアノ伴奏で歌われたのを思い出した。”と書いた。その歌われた転校生のことをまた思い浮かべた。次第に雑木林に入り、足元に野草や水たまりもある細い道となり、西端で左折。
 建物は、移設された旧東京医学校本館。前は日本庭園で池が広がる(写真上)が、花はない。森を出たら、風で高い樹々が揺すられ音を出している。ザワザワという自然の音を聞いたのはいつ以来だろうか。都心とは思えない密林風(写真中)。最後にメタセコイヤ林に寄り、園を出た。受付で、教育の森公園への道筋を訪ねたら、マップを出し徒歩15分以上と教えてくれた。窓口のカウンターには件の猫が昼寝していた(写真下)。

 教育の森公園へ 植物園の長い塀沿いを歩くと、簸川神社。石段が高く躊躇したが本殿前へ。大正天皇も参拝したようだ。以前は氷川神社であったが、出雲の本社に倣い改称したとある。住宅街を歩き、教育の森公園だがこちらも塀に囲まれ、入口がない。学校角から坂を上がり入口があったが、中へ入らず、不忍通りへ出てバス停を探す。歩き疲れた。林野会館前にありバスを待ちながら、当館で役員を務めていた遠戚の方を思い出した。お別れしてから10年近いだろうか。バスを千石で降り、三田線で帰宅した。(2021/8/27 K.K. 1406/1500)

◇日時 2021/08/09 ◇天候 晴れ ◇歩行距離等 11000歩 8㎞ ◇資料 「東京大学大学院付属植物園(小石川植物園)案内図」2020 
「通過時間等」自宅10:25-三田線白山駅11:00=小石川植物園11:10/12:05=簸川神社12:25=教育の森公園口12:40=千石3丁目バス停12:55-三田線千石駅13:04-自宅13:35