活け花展を覗き、湯島から都心日本橋を巡る

 2月末は湯島天神の梅祭りに合わせ、恒例の活け花展が開かれ、今年も旧友から案内があった。鑑賞後御徒町へ歩き、地下鉄銀座線で日本橋へ出て、また芭蕉句碑を探すことにした。歩き足りない分は、付近の神社を巡りたい。

 湯島活け花展へ 大江戸線本郷三丁目駅から春日通りで湯島天神を目指す。殆ど毎年この時期歩くコースで、途中から湯島切通しへ向け下り坂となり10分強だろう。予定通り参道から境内へ。梅も咲いているが今年は遅そう。
 人出の中、先に活け花展会場へ入ると、Wさんが出迎えてくれた。案内して貰い、一回り。今年は出展数が少ないように見える。Tさんの作品は、シンプルだが春を感じさせる優美なもののよう。Wさんのものは多彩で絢爛な花々は美しい(写真上)。カメラに収めた。作品整理で忙しいTさんに軽く挨拶し、会場を出た。湯島天神社殿前で、孫2人の合格祈願。昨年11月北海道から上京した娘とも、お願いしている。裏参道を出て、また春日通りを御徒町へ行く。思ったよりは距離はなく、前方に山手線高架が見え始め、銀座線地下鉄駅はその手前。

 松尾桃青の句碑 上野広小路駅から三越前駅まで乗車し、複雑な地下商店街を抜け、日本橋室町にある鮒佐店前の芭蕉句碑を探す。海苔店の老舗を見て、事前調査の通り小路奥の左手にあった(写真中)。“発句なり 松尾桃青 宿の春”の句で、江戸へ出て宗匠(俳句の師匠)となった初期の頃、1679(延宝7)年に詠んだもので、意気軒高な気概が素人にも窺える。桃青は芭蕉の前の俳号。深川へ隠棲する迄日本橋に住んだとある。鮒佐は佃煮店だと思うが閉店中であった。
 都心に神社を巡る 近くにある福徳神社は一本通りを違えたが着いて、意外にも立派な境内のある稲荷神社。ビルの間の祠程度と思っていた。境内端には薬粧神社があった。日本橋の一画に製薬会社の東京支店が集まり東京の道修町(大阪の薬の町)と呼ばれることを思い出した。軽く手を合わせ、隣の福徳神社に参拝。コロナ退散等をお願いする。当社の歴史は古く、江戸入封した家康や秀忠も参詣したとある。

 表通りへ出ると三越前。老舗も現在では小さ目の店舗ビル。玄関のライオンを眺めて(写真下)、カメラに収めた。先程地下鉄銀座線の中で、中学の修学旅行時三越前駅から上野駅迄乗車したことを思い出した。最近こんな昔のことを思い出すことが多く、年齢の所為は否めない。北上し江戸通りへ出て、神田方向へ左折すると、最後の白旗稲荷は常盤小の裏に見付かった。こちらは建物の間の社。またコロナ終息等を祈った。山勘で、東京駅北口から大手町が近いだろうと歩いたが、結構遠かった。(2022/3/13 K.K. 1436/1400)

◇日時 2022/02/27 ◇天候 晴れ ◇交通費 170円 ◇資料 「中央区・お江戸下町神社案内」 ◇歩行距離等 10,000歩 8㎞ 「通過時間等」自宅12:10-大江戸線春日駅12:51-同本郷三丁目駅13:00=湯島天神13:10/13:30=銀座線上野広小路13:40-同三越前駅13:50=鮒佐店前句碑13:55=福徳神社14:00=白旗稲荷神社14:25=三田線大手町駅14:48-自宅15:30