法隆寺、伏見稲荷を巡り参拝する

 前日大阪で用務を終え宿泊した。本日は帰るだけだが、いつものように法隆寺と伏見稲荷へ寄り道し、京都駅へ出ることにした。伏見城跡も浮かんだが、あれは歴史とは無関係な模擬天守と分かり、興味が退いた。出来るだけJRを利用し、残りの青春18切符を利用したい。

 JR天王寺駅で関西線奈良行きを待った。一昨年、奈良春日大社、東大寺からの帰途法隆寺へもと欲張ったが、疲れでパスした。言わばリベンジで、JR法隆寺駅に降り、ルートを確かめ歩く。ほぼ直線で20分とある。駅前から郊外になり、側道を斑鳩の里へ歩き続ける。大きな交差点で左折し、バスターミナルを過ぎて法隆寺南門参道前に着き、松林の参道を進む。
 静寂な中大古刹を廻る 法隆寺は二度目で、約50年前大阪万博を見学の際、会議の後に案内して貰ったことがあった。我々の高校生の頃山形では関西旅行が恒例であったが、我が高校だけはなく、京都、奈良は大分後に訪ねることになった。そんなことで、最初の時は、特に法隆寺を見学したことを覚えているが、駆け足であったと思う。
 南大門前に立ち、両側に続く長い土塀は記憶にあった。西院伽藍内へ入り、多くの古い寺院建築物の間を巡り始める。オフシーズンなのか、見学者は少なく、静かである。これとて目当てもなく、案内に従い、五重塔を見上げ、大講堂を通り抜け、金堂を覗いたら多くの仏像が林立している。私は知識もなく、興味も湧かない。廊下のような建物の方が古刹のポイントのように見え(写真上)、アングルを探した。案内所のお坊さん、金堂の像は13像中、10像が国宝と教えてくれた。鏡池前には、子規の句碑があり、“柿食えば・・・”で、私には、こちらの方が法隆寺である。大宝像院では、百済観音像などを見て、東大門を経て東院伽藍へ移動し、参拝後古色蒼然の夢殿回廊を一回り。こちらは太子とお札で知っているが、大分前のことである。

 総本山伏見稲荷大社へ参拝 駅へ戻って奈良駅へ行き、JR奈良線へ乗り換え伏見稲荷へ向かう。駅名が稲荷駅とは初めて知った。参拝に一回りしこの駅名には少し納得。私はこちらも二度目と思っていたが、初めての稲荷大社。
 直ぐ大鳥居が立ち、稲荷駅前から伏見稲荷参道。多くの参拝客で込み合い、それも欧米人も含む外国人観光客が多い。参拝者が交差する参道を行き、まずは本堂へ参拝。全国稲荷神社の総本山とあり、裏へも鳥居の朱色のトンネルが続き(写真下)、更にご本山稲荷山へ一ノ峰、二ノ峰、三ノ峰と続いている。都内の稲荷神社でも連続する鳥居は見掛けるが、規模、長さが大違い。次の奥宮で、また孫達の成長等をお願いしUターン。次回の参拝で、本山稲荷山を廻るには、山歩きを覚悟して来なければならない。そのチャンスはあるだろうか。そんなことを考えながら、駅へ戻り、京都駅へ出た。(2019/09/16 K.K. 1283/1300)

 

◇日時 2019/8/27 ◇天候 晴 ◇交通費 現地分青春18切符8+190円 ◇資料 聖徳宗法隆寺「法隆寺縁起」 ◇歩数等 15,000歩 11km
「通過時間等」宿泊先7:30-JR鶴橋駅7:40-同天王寺駅7:58-同法隆寺駅8:30=法隆寺8:45/9:50=JR法隆寺駅10:11-同奈良駅10:23-同稲荷駅11:20=伏見稲荷11:20/11:45=JR稲荷駅11:49-同京都駅12:00-JR東京駅15:00-三田線大手町15:20-自宅16:00