河津桜を観に新宿から代々木へ歩く

河津桜観桜2017である。新聞情報で、代々木公園に咲いたと知った。数年前、三浦半島で河津桜を観て以来(13.3.10)、濃いピンクの桜花に魅了された。桜と言えば、染井吉野だが、花色の比較から、私は河津が好きだ。桜木を覆い重なる濃いピンクの花の群は妖艶ささえ感じる。伊豆河津が本場だが中々チャンスがなく、近くの河津桜は是非訪ねたい。

新宿御苑外周を行く 代々木公園だけでは里歩きには足りない。何処かプラスをと思っていたら、折良く、乱雑な机上から、小田急「自然ふれあい歩道新宿~南新宿駅コース」が出て来た。都営新宿線新宿三丁目駅を出て、太宗寺を探す。新宿も繁華街の端のようで飲食街。寺の名前から再訪かなと訝りながら境内へ入り見渡すと、六地蔵があり、やはり来ていた(05.6.13)。軽く参詣後、御苑へ近付き塀沿いを行くと、知り合いの事務所下。えっ、ここなのと一瞬寄ろうかと考えたがこちらは遊びの途中で、場違いと気付いた。
鉛筆の碑は真崎鉛筆 御苑大木戸門前から、四谷大木戸門跡碑、玉川上水水番所跡碑を眺め、大交差点で右へ渡り、住宅街へ。マップでは鉛筆の碑がある筈。先に見えた社は多武峯内藤神社で、寄って詣でる。新宿にお屋敷があった高遠藩内藤家に由来するらしい。狭い境内にある小さな石碑が鉛筆の碑(写真上)であった。三菱鉛筆の元祖真崎鉛筆を記念したもので、1887〈明治20)年当地創業とある。約30年前、私が担当した制度史編纂の際、調べて書いたことがあり(「工業所有権制度百年史・上巻」358頁)、真崎鉛筆は知っていた。 新宿御苑外側を大回りし、大京町から千駄ヶ谷駅前、そして北参道交差点を直進し、明治神宮内へ。この時期の都心の森は、緑色は残るが微妙な色合い。広い参道には外国人も多い。今回は参拝はしないで、原宿駅口へ出て、本命の代々木公園へ急ぐ。
公園奥に咲く河津桜 代々木公園は広い。河津桜を求め、奥へ奥へと進むが花は見当たらない。園内には、運動する部活の学生、遊び談笑する母子達、散策中の高齢者等々、いつもながら多くの人達がそれぞれである。中々到達できず、ほんの1,2本の桜が針小棒大に報道されたのではと疑念が生じ始めた頃、右先からピンク色が飛び込んで来た。あったと、ピンク先を目指した。
河津桜は咲き、満開状態(写真下)。それが4,5本が固まり、桜を囲んで、若者やご婦人達が眺め、また携帯を翳している。私も、ようやく出会えた思いで、桜木に近付き、眺め、ベストアングルを探した。木々は太くはなく、10年位か。中でも、一番咲き振りが良い木のベストポジションを見付けて、シャッターを切った。友人達へもと携帯にも収めた。満足とまでは行かないが、前回座間谷戸山公園で観たよりは増しと思う。そんな気分で、広い公園を出て、小田急代々木八幡駅へ向かった。 (2016/12/27 K.K. 1093/1100)

◇日時 2017/2/27 ◇天候 曇り ◇資料 小田急電鉄「小田急自然ふれあい歩道 新宿~南新宿駅コース」 ◇歩行距離 10km 14,000歩
「通過時間等」自宅9:35-新宿線神保町駅10:17-同新宿3丁目駅10:30=太宗寺10:35=大木戸門跡碑10:50=多武峯内藤神社11:00=信濃町駅前11:15=明治神宮北口11:30=代々木公園入口11:45=代々木公園河津桜12:00=同参道口12:15小田急代々木八幡駅12:30-新宿線新宿駅12:43-三田線神保町駅12:57-自宅13:55