板橋区にあった二輪草歌碑を訪ねる

 今春も近くの赤塚自生地にニリンソウを訪ね(20.4.6)、眺めた。土手下を白い花は埋め尽くしていた。ニリンソウは板橋区の花に選定され、保護されていることは知っていた。最近になり、上板橋ににりんそう公園があり、そこには、川中美幸が唱う“二輪草”の歌碑があると知った。どうしてそこにと思いながらも、訪ねることにした。

 西台から中台へ 三田線西台駅からスタート。今回も観光いたばしガイドマップを持参し、最初のポイントは駅前交差点を渡り馬頭観音堂。この辺りは通ったこともあるが初めて知り、参拝。住宅街へ右折し植村直己冒険館だが、未だ開館前。高島平にあったが移ってから久しい。小路を直進した左手が氷川神社。当社も初めてで社殿前へ進み手を合わせた。冨士塚があり(写真上)、カメラに収める。シンプルで美しいと思う。当社は志村橋付近から移設されたとあり、荒川氾濫の影響だろうと推測した。途中、山門から蓮華寺を覗いたが、由緒が不明で、通過。この辺りは大きなお宅が続き、蓮根村の農家の名残か。
 高速道路下へ出て、信号を待ち交差点渡り、中台しいのき公園。ほんの一画だが、土手に大木が繁り緑に覆われ涼しい。坂の右手に中台馬場崎貝塚がある筈だが案内はない。また山勘で住宅街裏手へ回ると、空き地に案内の杭だけがあった。戻って大通りを直進。稲荷神社へ寄り、地図を出しいよいよ目指すにりんそう公園で、位置を確かめる。

 にりんそう公園、歌碑 下り坂カーブの地点で、小路へ入り直進すると右手に小さな緑地があり、にりんそう公園。中央の小さな土手上に歌碑はあった(写真下)。川中が唱う歌詞が刻んである。作曲家弦哲也の名もある。平成11年、レコード会社テイチク(株)建立とある。この歌碑は赤塚の自生地が適当と思うが、板橋区が建てたのではない。当地もニリンソウ咲く地とある。除幕式では川中も見え、最後は、“・・・二人は二輪草”と指二本出し、唱ったのかなと想像しながら、狭い公園を眺め回した。
 最近夕方、時間を持てあまし、演歌や歌謡曲を聴き捲っているが、川中の歌は少ない。里歩き途中に偶然出会うこともある。神田川を下った時南こうせつの神田川の歌碑を眺めた(10.3.25)。万代橋では新潟ブルース(10.53)、幣舞橋では釧路の夜(16.63)の碑を見ている。いずれも美川憲一で、記録にもあり、写真も残っていると思う。岐阜柳ヶ瀬通りでは探し損ねた(17.9.7)。塩屋岬にはひばりのみだれ髪碑を訪ねた(17.7.2)。今後は歌碑巡りも良いかなと思い始めている。
 板橋平和公園 東武上板橋駅へ出て、最後に平和公園へ脚を伸ばした。板橋区の平和宣言の碑や像があった。休憩していると、板橋区主催のウォーキングに元同僚達と参加し、当公園を歩いたことを思い出した。帰宅後調べたが記録はないが94年の秋だったと思う。高島平赤塚公園まで歩き、家内が用意した芋煮鍋で打ち上げたことは覚えている。雨が降り出し、バスで、三田線板橋本町駅経由で帰宅した。(2020/08/17 K.K. 1341/1400)

◇日時 2020/7/27 ◇天候 小雨、晴 ◇資料 板橋区くらしと観光課「観光いたばしガイドマップ」◇歩数等 12,000歩 9km 「通過時間等」自宅9:00-三田線西台駅9:20=馬頭観音堂9:25=氷川神社10:00=蓮華寺10:10=中台しいのき公園10:20=中台馬場崎貝塚10:30=稲荷神社10:40=にりんそう公園10:50=板橋平和公園11:20-三田線板橋区役所前駅11:50-自宅12:10