大門坂から那智大社、速玉大社を巡る

本州最南端串本温泉に宿泊した。目の前が大島であった。本日はツアー最終日で、熊野三山の二社に詣でて帰路になる。予報では雨模様とあったが、曇り空も降りそうには見えない。昨日熊野古道中辺路を歩いた疲れも出ず、Kさんも、私も未だ元気である。若くはないのに、温泉や麦酒、そして早寝が利いているのかもしれない。

大門坂の夫婦杉に再会 ホテルを8時出発し、海岸縁を走り紀伊勝浦から熊野那智大社下大門坂手前の駐車場に着き準備してスタート。当地は再訪で、前回は大社から大門坂石段を下ったのであった(06.9.9)。何となく見覚えのある地で、大通りから古道口へ入り家並みの間の古道を進むと大門坂下で、杉の大木二本の夫婦杉が門のように聳えている(写真右)。熊野古道の象徴のような樹齢800年の古杉で、パンフの表紙写真にも良く見る。私は再会で本当に太いと実感し、カメラに収めた。杉並木が続く石畳や石段は苔むし古道の雰囲気十分で、ハイライトの地。本日も、現地ガイドが案内し説明付だが、上がっては止まって話しを聞くのを繰り返し、坂道歩きのペースがつかめない。先行してみたが、集団行動を乱すのは良くないと気付いた。中間地点付近から右手に那智の滝が見えた。杉並木は江戸期に徳川吉宗が植え、また明治期南方熊楠が伐採に反対し保存されたとガイドが教えてくれた。
那智大社、那智の滝 大門坂石段を上がり門前の土産店通り。左手の店で、那智黒の硯と数珠を求めたことを思い出した。先日の法事で数珠は出したろうか。那智黒の原産地は当地ではないとガイドがばらしてしまった。大社に参拝したが記憶にない。熊野夫須美大神を祀るという。隣が信長が焼き秀吉再建の青岸渡寺。明治前は神仏混淆でその名残という。境内展望台より三重塔とその先に細く流れ落ちる滝を見た(写真下)。観光客は多く隣国からの人達もいる。坂を下り滝下へ。Kさんは滝壺見学に参加したが、私は休憩。
速玉大社に詣でて帰路へ 昼食後バスで、新宮市の熊野速玉大社へ。こちらは、市街地に組み込まれた大社。境内も広くはなく、朱色の社殿で、熊野速玉大神を祀る中央神殿に参拝。これで、熊野三山満願か。ぽんずの居ない現在では、孫達の健やかな成長を望むだけ。
14時前にバスは帰途に入り名古屋へ向けたが、新幹線に間に合うか。添乗員も道路の込み具合次第と頼りない。和歌山、三重、そして愛知名古屋と飛ばしに飛ばし、乗車1時間以上前に名古屋駅に着く。Kさんと駅構内で、夕食兼反省会と麦酒で乾杯。名古屋コーチンの焼き鳥、味噌カツを肴にした。私は、中辺路は完踏したいと思うに至ったと話したら、南紀白浜空港があり航路利用なら一泊で可能かもとKさん。新幹線車内でも、ツアーメンバーに戴いた串本の地酒を2人で飲み続けた。Kさんお世話様でした。(2016/11/16 K.K. 1066/1100)

○日時 2016/10/22 ○天候 曇り ○ツアー参加費 20,000円(1/3) ○資料 和歌山県観光連盟「紀伊山地の霊場と参詣道」H20.6 ○徒歩距離 9km 13,000歩
「通過時間等」串本温泉宿泊先8:00-大門坂駐車場9:05=大門坂下口9:20=大門坂上9:55=熊野那智大社10:15=青岸渡寺10:40=那智の滝11:20-昼食12:10/12:55-熊野速玉大社13:30-JR名古屋駅19:56-同東京駅22:47-三田線巣鴨駅23:16-自宅23:45