大富士を眺めながら富士山東口に浅間神社を訪ねる

 昨秋河口湖周辺に浅間神社三社を巡った。これで富士山麓山梨側の浅間神社はほぼ訪ねたと思う。これに反し、静岡側の同社は、富士宮の大社のみである(12.8.13)。箱根行きがあり、地図を眺めていたら、須走口にも浅間神社があって、興味を惹いた。バスの便が良く、御殿場へ出て訪ねることにした。

 大富士の麓須走口へ 箱根仙石バス停からJR御殿場駅へとバスに乗車。乙女峠のトンネルを抜け下りに入ったら前方に富士も、大富士が迫った。車内から歓声が上がった。私も初めて見る富士山の雄姿である。
 御殿場駅で、河口湖行きバスに乗り換える。観光路線のようで、外国人客も多い。御殿場市街を出ると、また大富士が見え出し、カメラを向けた。山麓に広がる山里を走って、30分程で神社前に降車。富士山東口本宮冨士浅間神社とあり、門前には土産店や旅館もちらほらする寡っての門前町のよう。

 東口本宮冨士浅間神社 由緒書きによれば、平安時代の802(延暦21)年、富士山東側が噴火し、当時の国司達は、鎮火の祈願を行うべく当地須走の地に斎場を設け鎮火祭を行い、その後鎮火して、当社を祀ったという。河口浅間神社の由緒に似ているが、こちらが早く歴史がある。
 細長い境内で、参道を進み本殿で(写真中)、参拝。孫の大学進学を報告し更なるご加護をお願いした。境内は杉林に囲まれ、富士を眺めるため、裏参道を出ると正面に大富士が広がった(写真上)。何も妨げるものはなく、全容が独り聳え立ち、圧巻である。シャッターを切り続けた。河口湖側とは円錐形が少しなだらかと思う。境内巡る小路は新緑に包まれ季節は確実に移ろっている。清水が滾々と沸き、富士の伏流水。隣が小さな護国神社で、桜が満開(写真下)。両社の間の道は鎌倉往還とあり、いざ鎌倉への甲斐から籠坂峠越えの歴史の道とある。

 御殿場線で帰途へ バス時間を確かめ、近くのコンビニで昼食を求めた。処が所定の時刻が過ぎてもバスは来ない。見逃したのかなと、次のバスを待っていると、時刻表にないバスが来た。どうやら約25分遅れのよう。御殿場駅に着くと、上り電車がホームで待っていた。
 御殿場線は久しぶりで、足柄、駿河小山、谷峨、山北の各駅を通過。僅か数回だが、大野山や 洒水の滝等丹沢系の山歩きの際乗降したことのある駅。酒匂川の急流沿いに走り、岸の黄色い花は山吹だろう。松田駅に降り小田急新松田駅へ歩き、新宿駅行きを待った。(2023/4/25 K.K.1504)

◇日時 2023/4/3 ◇天候 晴れ ◇資料 山と高原地図「富士・富士五湖」2000年版 ◇交通費3,360円 ◇歩行距離等 8,000歩 5㎞ 
「通過時間等」箱根宿泊先8:30-バス停8:55-御殿場駅前バス停10:30-須走浅間神社前バス停11:00/11:50-JR御殿場駅12:27-小田急新松田駅13:17-都営新宿線新宿駅14:57-三田線神保町駅15:09-自宅15:50