北軽井沢から白糸の滝を巡る

北軽井沢のリゾート施設で、夏の研究会が開かれ参加した。私の主目的は、翌日の山歩き里歩きで、色々検討したが、行く先が決まらない。一昨年の裏磐梯高原開催時、一緒に歩いてくれたAさんに声を掛けたら、午前中ならOKとの返事。それなら峰の茶屋、白糸の滝、旧軽井沢と巡る軽いコースにし、朝一番の送迎バスで、峰の茶屋へ向けた。

 北軽井沢の樹林帯 北軽井沢は、活火山浅間山の北側に位置し火山台地に広がる樹林地帯で、未だ深い森が続き、その中にゴルフ場やホテルのリゾート施設が点在している。前日夕方、施設前遊歩道を歩こうとし森内を進むと、直ぐ熊注意の看板に出会い、早々に引き返した。小熊が出て親熊もいる筈と施設側。当地には、鹿や猿、猪も出没していると聞いた。
送迎バスは軽井沢へ通じる国道へ出る迄約10分を要し、更に森林の中の国道を走り、最初の信号のある交差点が峰の茶屋バス停であった。信濃路自然歩道の入口だが(写真上)、20分後の路線バスを待つ。森内へ入る歩道を覗いたAさん、獣道みたいだという。私にも、1人では寂しそうな荒れた山道に見えた。反対側へバスが到着し、10名ほどのハイカーグループが降り、浅間山方向の森内へと消えた。地図で調べると、小浅間山(1655m)登山のようだ。

白糸の滝を見学 軽井沢駅行きバスが来て乗車し白糸の滝バス停に下車。土産店もあり知られた景勝地で、人出もある。沢沿いの小径を上がり、滝前に出る。思ったより低いが、半円状の岩壁伝いに噴流している滝(写真下)。夏なのに水量も多い。Aさん、思い出し二度目らしい。私も数度目だが、カメラに収め、バス停に戻る。また信濃路自然歩道の案内を見て、1人そちらへとも過ぎったが、目の前の急坂を見て完全に諦め、バスにする。
 バスは谷川沿いに走り、車窓から谷川と小道が見えるが、歩く人はなく、道は踏み跡程度のよう。バスは小瀬を通過し思い出した。やはり野尻湖畔で開かれた夏の研究会に参加した翌日、当時大学院生だったMさんと中軽井沢から小瀬まで歩いたことがあった(03,7,21)。2人は疲れからここで止めて、バスを待ったと思う。

旧軽銀座通りを上下 旧軽井沢に着き、有名な銀座通りを歩く。とは言っても、旧中山道軽井沢宿で碓氷峠へ上る街道筋。私は、峠見晴台への往復に、二度は歩いている。夏のトップシーズンは過ぎたが旧軽のメイン街を上下する人は多く、若者が目立つ。Aさん買い物があるようで、両側に並ぶ用品店や雑貨店を覗く。私は観光会館展示室を見学。一回りし、軽井沢駅へ急ぐ。12時前の新幹線に間に合い、Aさんも一安心。急いだ所為ではないが、旧軽夏の定番ソフトクリームを試すのを忘れていた。(2017/09/21 K.K. 1134/1200)

◇日時 2017/9/4  ◇天候 曇り ◇資料 昭文社「山と高原地図 軽井沢・浅間」1998年版 ◇交通費 8,140円 ◇歩行距離 6km 9,000歩
「通過時間等」宿泊先8:20-峰の茶屋9:01-白糸の滝9:10/9:50-旧軽井沢10:15/11:00=JR軽井沢駅11:32-JR上野駅12:35-三田線巣鴨駅12:50-自宅13:25

※故里の読者S先生からです。『「マイペース維持」・・・これこそ工藤流山歩きの骨頂。見習うべし!(1126号)下の写真ワタスゲの群落が美しい、池塘のさざなみもいいなあ。夏山のシーズンにふさわしい探訪おめでとうございました。」有り難うございました。