入谷から社寺等を巡り南千住へ歩く

 都心台東区入谷にある小野照崎神社の富士塚の存在は知っていた。そのうちにと思っていたが、地図で、序に巡るポイントを探し出し、浅草国際通りを北上し南千住へと歩くことにした。社寺に加え、史跡や公園も入れてウォーキングコースになるだろう。JR鶯谷駅からよりは、地下鉄日比谷線入谷駅下車が便利のようだ。

 鬼子母神から富士塚へ 三田線春日駅で大江戸線に乗り換え、上野御徒町駅で日比谷線に乗り継ぐと入谷駅は直ぐであった。最初は鬼子母神様にご挨拶。入谷と言えば鬼子母神で、確か朝顔市を見物した時(14.7.8)以来と思う。駅近くにあり参拝出来たが、有名なのにシンプルな寺院。
 通りを渡って住宅街に小野照崎神社を探す。高い樹木を目指して覗くと同神社。本殿に参拝し、隣の富士塚を眺める(写真上)。確かに大きな塚ではあるが、都内一級とは思えない。カメラに収めた。珍しい名の当社は、平安期の公家で歌人小野篁が祭神で、あの東風や小町は子孫とある。当初は上野の照崎の地に祀られたが、その後当地に遷座されたという。

 鷲神社 昭和通りを渡って竜泉地区の住宅街に、朝日弁財天の案内を見付け、寄る。社と古池跡があった。国際通りへ出て、少し浅草側へ上がると鷲神社があり、広い境内から本殿前で手を合わせる。殿中では神主が舞い、表では神官が獅子舞中(写真中)。毎日の祭事なのだろうか。参拝者は私一人。参道には其角の句碑や一葉の文学碑があった。当社の酉の市は有名で、先の二人は酉の市を描いた作品があり、それに因むらしい。酉の市は私には縁がなく、熊手は飾ったことがない。

 一葉記念館 国際通りを北上し右へ入った地に、一葉記念館があった。樋口一葉と言えば、文京の本郷下菊坂に旧居があり、なぜと思ったら、その前に10月程当地で、母や妹と暮らし雑貨屋を営みながら、上野図書館に通い小説家としての勉強をしたとある。処が、時節柄閉館中。大きな館前を素通りした。 国際通りが左からの昭和通りと合流して三ノ輪付近、先程来初めての地が続く。正面に高架鉄道があり、常磐線と分かる。そして、左手奥が都電荒川線の三ノ輪橋駅の筈。
 南千住の芭蕉像 南千住駅へと右折し、線路沿いに歩くが駅は見えない。そろそろ疲れが出たらしく足が重い。南千住駅から三ノ輪橋駅へ歩いたことがあり、距離感があったのだが。ようやく駅前大通から広場へ至り、芭蕉像を見上げる(写真下)。芭蕉像や矢立て初め・出立の地の碑は足立区の北千住にあるのだが、奥の細道300年記念の時こちら南千住が矢立て初めの地と荒川区が主張して、像はその印らしい。カメラを向け、地下鉄南千住駅を探した。(2021/5/21 K.K.1392/1400)

◇日時 2021/04/30 ◇天候 晴れ ◇交通費340円 ◇歩行距離等 9km 12,000歩 ◇資料 昭文社「東京都市図29」「通過時間等」自宅9:10-大江戸線春日駅9:45-日比谷線仲御徒町駅9:54-同入谷駅10:00=鬼子母神10:05=小野照崎神社駅10:15=朝日弁財天10:30=鷲神社10:40=一葉記念館10:50=三ノ輪11:00=南千住駅前11;30=日比谷線南千住駅11:40-大江戸線上野御徒町駅11:58-三田線春日駅12:06-自宅12:40