二度目の山形小国赤芝峽

今年の秘湯の会は山形小国の峠を歩き、近くの温泉泊と、大分前に会長からメールがあった。一昨年の例会で(15.5.31)、西会津鳥屋山頂から飯豊連峰を眺め、連峰麓ハイキングを提案したことは記憶にある。それで、今回は小国になったようであるが、車とは言え遠い。小国の赤芝峽に着いた時は16時前であった。

 小国赤芝峽を歩く トンネル先の橋の袂に入口を見付け、車を駐めスタート準備。国道113号は直ぐ上を走り、米坂線が並行しているが、飯豊山麓の広い森の中を流れる荒川は深い峡谷で、新潟へ出て日本海へ注ぐ。私は、この峡谷は二度目。米沢小野川温泉に宿泊し、翌日新潟荒川町在の先輩を訪ねる途中小国駅に下車し、紅葉見物をしたことがあった(01.11.11)。現在地よりは少し上流であったと思う。
案内板によれば、峡谷沿いの遊歩道は1.2km。歩き足りない距離だが、往復すればまあまあだろう。整備された遊歩道を行く。荒川は深い谷を形成し山中の峡谷の崖は美しい。カメラに収めながらゆっくりと歩く。山から落ちる沢は滝になっている。梅雨の時で水量も激しい。外人女性と交差し挨拶。こんな山中1人とは、皆少しビックリ。1人旅だろうか。前方に米坂線鉄橋が見え(写真上)、遊歩道もお終いになり、Uターン。先程来、米坂線が見え隠れしているが、列車には出会わない。1日10本程度が上下しているだけだから、時間的に至難なのだろう。戻ると駐車場にカメラを抱えた高年男性かいた。米坂線列車を追っているようだ。国道113号から飯豊山懐の泡の湯温泉へ向かう。途中、未だ雪を残す飯豊山を遠望し(写真中)、車を駐めて貰いシャッターを切った。

 越後の豪邸渡邊家を見学 ハイキング前に越後下関(新潟県関川村)にある渡邊邸を見学した。江戸時代から当地で、回船業や酒造業を営む大地主で、3000坪の宅地、500坪の母屋、6つの土蔵は重文指定とある。私は以前に立ち寄ったと思っていたが、未訪であった。若い頃米坂線で旅した際、ガイドブックで調べその気になっていたようである。
 越後米沢街道に面した大邸宅は江戸期からの豪商・豪農を未だに静かに示している(写真下)。入ると土間、台所だけでも広いを越し、何十人の食事を賄ったのか想像も付かない。パンフによれば、全盛期には75人の使用人がいたとある。これまでそちこちで名主・庄屋の邸宅類を見たが、桁違いの規模。メンバーのHさんに、酒田の本間様とはどうかと尋ねられたが、商家造りとは違うからか当家がの方上回ると思うと答えた。天井が高く、広々と感じる。座敷、奥の間、2階を一回り。屋敷の庭園は京都から遠州流庭師を招いて造園したもので、国指定名勝とある。
表へ出ると越後米沢街道に沿い、津野邸、佐藤邸、渡邊家分家邸と江戸期からの大邸宅が並ぶが、これらとも桁違いである。カメラに収め、国道113号を小国へ向かった。(2017/07/11 K.K.1121/1200)

◇日時 2017/6/24 ◇天候 晴 ◇交通費 670円 ◇資料 渡邊家保存会「渡邊邸」頁 ◇歩行距離 7km 10,000歩
「通過時間等」自宅7:20-JR板橋駅8:06-同赤羽駅8:18-同久喜駅9:00-渡邊邸14:20/15:15-赤芝峽15:50/16:50-小国泡の湯温泉17:15