マカオ世界遺産街を巡る

我が事務所の所内旅行が、今年は香港、マカオに決まり、日程等がブログに搭載された。私は参加のつもりだが、香港等では、高層ビル群と繁華街、そして外国人の雑踏が思い浮かび、今一乗り気になれない。ハイキング先や景勝地がないように思われる。出発日が近付き、マカオの世界遺産巡りがあると分かり、ようやくその気になった。

 旧ポルトガル領 マカオシェラトンホテル泊の2日目、1階ロビーに集合した。込みあい世界中の多様な人種が行き交う。中国人が多いのは当然か。当ホテルは4000室あり、ロビーの内側はカジノ場らしい。マカオは1999年中国へ返還されるまで、ポルトガル領。大航海時代ポルトガルが当地を支配し植民地にしなった。ヴァスコ・ダ・ガマの名を聞くのは、中学以来。香港のことは知っていたが、マカオも同じとは。渋谷区程度の面積に58万人が暮らし、人口密度世界一という。バスは、ホテル街から旧市街地へ向けた。

聖ポール天主堂跡 狭い石畳の道を走り、ガイドの案内で車窓から旧ポルトガル街の小路を覗く。公園で下車し、聖ポール天主堂跡を見学。既に多くの観光客が取り囲んでいる。教会表門だけが壁のように建ち遺る(写真上)が、1602年の建築で、当地は地震がない証拠という。壁の彫刻にキリストやマリア様に並んで、フランシスコ・ザビエルも刻まれていると説明があり、彼はこちらでも有名な宣教師と知った。カメラに収めながら尋ねると、ガイドが、教会本体は火事で焼け落ちたと答えてくれた。世界遺産登録は個々の建物ではなく、歴史市街地区としての登録という。徒歩で、旧ポルトガル街を行く。石造り2階建ての建物が両側に連なり、商店街であろうか。狭い石畳の通りを時々車も通る。歩きながら若い頃見たジュネーブ旧市街を思い出し、似ているかなと思った。聖ドミニコ教会は内部も見学。広くはないが普通の教会施設のようで、礼拝中ではない。日本で見ることはなく、私は、スペインのアリカンテ以来の見学だと思う。

 セナド広場 広場へ至り、回りに民政総署や仁慈善堂があり、マカオの中心で、最もポルトガル領らしい地という(写真下)。仁慈堂はアジアで最初の福祉施設と説明があった。八百半デパート前へ出て、バスに乗車。期待していたモンテの砦は省略されてしまった。残念。
マカオタワーに立ち寄った後、昼食。中華と洋食の混じったビュフェスタイル。青島麦酒は美味く飲めたが、ポルトガル麦酒は私には合わない。
午後も、ホテル探索コースがあったが、キャンセルして貰った。前日、香港へ着き夕方、最近完成したばかりという橋でマカオへ向かったが、バスの連絡が悪く、ホテル到着は真夜中12時を過ぎていた。その所為だと思うが、疲れて身体が重く、午後は休息に当てた。
今回香港では、映画”慕情”の舞台ヴィクトリアピークを訪ねたいと思い、ネット検索した。有名な丘でヒットしたが、現実には存在しない丘で映画では合成したらしいとの情報もあった。ガイドへ確かめたら、ありますよとの返事。でも、明日はマカオから帰途に就く。もうこちらへ来ることはないだろう。(2018/11/21 K.K. 1220/1300)

□日時 2018/11/3 □天候 曇り □資料 マカオ観光局「マカオ世界遺産」2014年
「通過時間」ホテル9:15-聖ポール天主堂跡9:50-聖ドミニコ教会10:25-セナド広場10:45-八百半前11:05-マカオタワー11:20-レストランチャオ11:40/12:45-ホテル13:00