ホリデ-快速山梨で塩山恵林寺を再訪

 JR新宿駅発ホリデ–快速やまなしが、今年は3月16日から走ると知り、待っていた。青春18切符で、塩山にある古刹恵林寺へ、である。先日、駅からハイキング”古刹と名庭巡り”のガイドパンフが、収集資料から出て来て、予定していた。甲府の手前で、快速ならそう遠くはないはず。山梨は、この処久し振りである。

 コースを誤る 新宿駅から高尾駅を過ぎると快速はノンストップで、東京から神奈川を過ぎ山梨へ入った。大月駅から笹子トンネルを抜け、勝沼ぶどう郷駅、そして塩山駅に着いた。
 信玄像を眺め北口から歩き出す。コースを二度も間違い、慌てた。生来の早とちりと思い込みが重なり、西へ行くべきが南へ歩き、笛吹川へのつもりが中央本線へ出てしまった。二度目で気付き、大幅修正と北上を続ける。果樹園に咲く杏の白い花やピンクの花に誘われたのかもしれない。ガイド上の白髭神社に出会った時は50分も経っていた。恵林寺へ直接と大通りを行くと、コース案内を見付け、一安心。そして、笛吹川沿いの道になり、山本勘助不動尊に参拝する。右折し川から離れたら、観光バスが駐まっている駐車場があり、恵林寺であった。

 恵林寺に参拝 恵林寺は再訪である。約30年前であろうか、仲間達と湯村温泉へ麻雀旅行しその際参拝したことがあった。僅かな記憶の中、境内を進み、桜が咲き始めている山門から(写真上)本堂前へ出て参拝し、庭園見学に寺内へ。当寺は、武田家滅亡の時信長の焼き討ちに遭い、快川和尚が発した”心頭滅却すれば火も又涼し”の一句が有名である。裏庭には、信玄の墓や柳沢吉保の墓もあった。吉保は甲府藩主も務めたという。境内売店で一休み。本日は日曜日なのに参拝客は多くはない。閉店の店もチラホラ。

 富士を正面に下る 私は、ハイキングコースではなく、直接塩山駅へ歩くことにする。夕方用事がある。参道からそのまま大通りを下り続け、信玄の道とある。富士が正面に見え(写真下)、カメラに収めようとポイントを探した。富士は近いのだ。

 里山塩ノ山を裏から回り込み、向嶽寺前。往路で、この手前を左折したが、やはり90度違っていた。ハイクコースは小道の筈と思い込み、舗装道路を避けたのが失敗であった。
 市内へ入って駅北口に戻り、甘草屋敷見学。江戸中期頃建築の大きな母屋があり、薬草を扱ったお屋敷が現存し、重文とある。中へ入ってビックリ、期待に反し座敷一杯雛人形が飾られていた。もう雛節句は過ぎたのに。古屋敷の構造や造作は雛壇の裏。がっかりして出ると納屋に、樋口一葉の資料が僅かだが展示してあった。一葉の両親が当地出身と知った。小説にも書いたようだ。予定した高尾行き鈍行に乗り、夕方の約束時間には間に合う。(2019/04/05 K.K. 1247/1300)

 ◇日時 2019/3/24 ◇天候 晴 ◇交通費 青春18切符5 ◇資料 JR東日本「駅からハイキング 古刹と名庭巡り」2005年 ◇歩数等 18,000歩 18km 

「通過時間等」自宅7:55-JR板橋駅8:30-同新宿駅9:02-同塩山駅10:50=白鬚神社11:40=勘助稲荷12:10=恵林寺12:20/12:45=向嶽寺前13:20=甘草屋敷13:40=JR塩山駅14:13-同新宿駅16:35・・・三田線巣鴨駅18:20-自宅18:50