JR常磐線、仙石線、そして女川へ

 待っていたJR東日本大人の休日俱楽部パス期間がやって来た。今回は盛岡駅からのJR山田線の乗り鉄がメインで、その前に南東北の新庄駅から及位駅を予定したが、雪の予報で気温も低い。それなら表日本側のJR常磐線で仙台駅へ行き、石巻駅、女川駅を巡ろうと思う。これらの駅間は未乗車である。そして盛岡駅前に宿泊先を確保した。

 常磐線で仙台へ 上野8時発仙台行きに乗車。常磐線唯一の仙台行き特急で、下りは初めてである。水戸駅、いわき駅を過ぎ、福島の海側を走った。富岡、浪江、双葉各駅付近では造成工事中の風景も見え、未だ復興半ばの地もあるようだ。原ノ町、相馬、そして宮城へ入り、仙台駅に着いた。約4時間の乗車で、昼食を取り石巻行きに乗り換えた。

 石巻線で初めての女川 電車は、JR東北本線から松島付近でJR仙石線に入り、石巻駅。少し待って女川行きに乗る。初乗車で石巻、女川間も石巻線と知る。石巻線は奥の細道ラインとある。芭蕉は仙台から松島、石巻、登米、そして平泉へと旅している。
 北上川を渡り、牡鹿半島へ向かっている。手前の新興住宅街は震災後の街のよう。右手車窓に静かな内湾が見え(写真上)、万石浦。カキやノリの養殖が盛んな海辺とある。反対側の車窓は山で、紅葉の林が続き、晩秋である。5駅25分で女川駅に着き、折り返し迄少し時間があり、駅前に出たが広場で(写真中)、街並みは先の海岸近くなのだろうか。それとも震災後の未整備地か。女川は、亡母に聞いていた。隣の山形から仲間達と金華山神社参りに来て、海産物でも求めたのであったろうか。女川港に金華山行きの船乗り場がある。

 小牛田、一ノ関、盛岡 女川駅から石巻線に乗り(写真下)、涌谷駅を通過。涌谷城址(22.9.14)を書いたら読者Tさんから遠足先とメールを頂いた。彼は近くの松山町出身の方であった。小牛田駅で東北本線へだが待ち時間があり、駅前に出た。ローカル駅としては大きな駅舎で、陸羽東線とのターミナル駅である。旧同僚Kさんはこちら故郷に戻ったが早世された。もう10年前だったろうか。
 通学生と一緒に一ノ関行きに乗車。一ノ関、新田間は伊豆沼の白鳥見物に一度往復したことがあるが、もう夕闇が迫り風景は見えない。一ノ関から新幹線で盛岡駅に下車。駅前でうろうろしていたら、道路端に雪がある。予報通りであった。石巻駅で求めた登米地酒のカップ酒で、部屋呑み。明日の早立ちに備え就寝した。(2023/12/22 K.K.1537)

◇日時 2023/11/30 ◇天候 晴 ◇交通費 大人の休日俱楽部パス  ◇資料 女川観光協会「おながわ ONAGAWA」22年8月 ◇歩行距離等 8,000歩 6㎞
「通過時間等」 自宅6:50-JR上野駅8:00-同仙台駅13:13-同石巻駅14:21-同女川駅14:46/14:55-同小牛田駅16:48-同一ノ関駅18:14-同盛岡駅18:50=宿泊先19:00