JR山田線から宮古、釜石、気仙沼を巡る

 JR東日本の大半の路線は、岩手の山田線を除き、乗り切っている。今回は盛岡から山田線乗り鉄とした。厳密にいえば、約40年前の夏休み三陸を巡った際(86.8.9)、乗っているが、記憶は薄い。山形へ帰郷する時足を延ばしたのだと思う。時刻表を調べると山田線全通列車は朝、昼、夕の三本しかなく、しっかりとした予定を組む必要がある。

 山中の山田線 盛岡発6時32分発宮古行き1番列車に乗車。1939(昭和14)年全通したが、現山田線は102㎞、15駅とある。北上川を渡り郊外へ出始めると周囲は雪景色(写真上)。北上山地を上がっているようで、次第に山へ入り山村で家屋も疎らとなる。区界駅は手前駅から30分以上を要し、スマホで調べると現在JR東日本では一番の長い駅間距離(25.7㎞)で、二駅廃止されたという。乗客の乗降は殆どない。度々トンネルを抜けて山中の渓谷沿いを走り続け、車窓からかもしかが見えた。ようやく北上山地も下りに入り、茂市駅を過ぎた。以前岩泉線が分岐していたが現在はない。

 山田線山田駅を通過 宮古駅に着いて、釜石行きを待つ。5年振りで、前回は久慈から来て釜石行きは、代行バスであった。現在三陸リアス線は繋がり、列車に乗車。周囲は熟年カップルが多く、大人の休日俱楽部会員のよう。テーブルがあり、呑み鉄用に宮古で求めた地酒を出す。津軽石駅から陸中山田駅へ。前回山田駅舎はなく、広場にプレハブ店舗が並んでいた(18.7.1)と思うが、現在は立派な駅舎であった。山田線は当駅が終着駅として開設されて、それからのネーミングと知る。大槌駅前後から車窓にリアス式海岸が現れ(写真中)、小さな岬から深い入江を繰り返して釜石駅に着いた。

 釜石駅、気仙沼駅 駅前へ出て、ひょっこりひょうたん島歌碑を探す。端に見付けカメラに収めた(写真下)。遅筆堂作家井上ひさし作で、島のモデルは先ほどの大槌の蓬莱島で、釜石に住む母親の許で2年程暮らしている。
 大船渡線盛駅迄は、三陸リアス南線に乗車する。こちらの方が、リアス式海岸が顕著で、左手にそんな風景が続く。盛駅から気仙沼駅へ代行バスで出た。演歌港町ブルースに、“・・・宮古、釜石、気仙沼”とあり、気仙沼の歌碑が再建されたらしいが、駅からは港は遠い。大船渡線で一ノ関へ着き、17時前の新幹線に乗車できた。(2023/12/28 K.K.138)

◇日時 2023/12/01 ◇天候 曇り ◇交通費 大人の休日俱楽部パス  ◇歩行距離等 6,000歩 5㎞
「通過時間等」 宿泊先6:15-JR盛岡駅6:32-三陸リアス線宮古駅9:56-同釜石駅11:30-JR盛駅12:40-同気仙沼駅14:21-同一ノ関駅16:48-同上野駅18:25-三田線巣鴨駅-自宅19:15