ゴールデンウィークの山歩きとして、JR中央本線沿線に位置する道志山系高畑山、倉岳山を選ぶ。中高年向きで、都心から近く、しかもアプローチにバスを使用しないコースであることが主な理由。
中央本線沿線の低山 コース全体は比較的良い山道で、中央本線鳥沢駅から要所に標識もあり、快晴無風の新緑の中、鴬などの鳥の声を聞き、また、道端に咲いたすみれや山吹の花を愛でながら、他のハイカーも少なく、静かな山歩きが楽しむ。しかし、高畑山、倉岳山の頂上近くは、いずれも急登、急降下で、上りは喘ぎながら、下りは慎重に通過した。また、山腹に付けられた道は狭く崩れている所もあり、月尾根沢の下りは谷間の狭い道であった。全行程約6時間を要し、上り下りは厳しい箇所もあり、ハイキングとしてはややきつい部類だろう。
富士山展望 高畑山(981m)からの富士山の展望は抜群で、正面にばっちりと銭湯で見るような富士が見え、それまでの上りの辛さは一瞬に飛んでしまう程の眺め。また、遠く山越しに南アルプスを捉えることができ、未だ残雪が多いように見えた。下りの谷間の途中に、水場がありいつものように小生はタマに水を汲み、樹齢900年という栃の大木を見付けしばし見物。そして、梁川駅手前で渡った橋から見た桂川は千尋の峡谷のようであった。昼食は、富士山を眺めながら高畑山山頂で取る。女性はそばも持参。鳥沢駅前のコンビニで仕入れたという。山頂での昼食にそばとはなんともユニーク。
一緒に歩いた仲間達 遅れたEさん夫妻とは倉岳山(990m)山頂で出会い、その後一緒に下る。
Aさんは、鳥の声が聞こえる新緑の山が一番好きと言いつつ、上りもきつい表情はなく、終始元気に踏破された。日頃、皇居一周で鍛えている証拠であろう。今回もお母さんが作られたという茄で卵を戴いた。
Bさんは、16年程前このコースを歩かれたそうで、その時のメモを見ながら、ゆっくりとしたペースで先頭を歩き、展望の利く尾根などでは山々を案内しながら、楽々と歩き通された。
Cさんは、高畑山山頂下の急登付近からばて始め、彼女はハイキングではなくて山登りだと嘆く。最後の下りでは足をひねってしまったが大丈夫の様子。日頃バレーボールをしているとは言え、約20年振りの山歩きではやむを得ないであろう。
Dさんは、さすがワンゲル部OGで、きついとは言いながらも、ばてた様子も見せず完歩する。日頃運動しているとは聞いていないが、経験の賜物か。昨日急遽求めたというトレッキングシューズも足に合い、支障なかったよう。
Eさん夫妻は、二人は知られたワンゲル夫婦。バードウオッチングなどを楽しみながら最後尾を下り、途中から長野の実家へ向かわれた。
小生は、水1.5リットルなどを持ったためかザックが少々重かったが、高畑山までは普通に登る。倉岳山手前の急登でバテて仕舞い、遅れた者を待つ振りをして、休憩を取る始末。Bさんのように一定のペースでの上り下りはなかなかできず、経験の差は歴然。全体としては、山頂付近はややきつかったが、新緑の山歩きを十分に楽しみ、小生には丁度良いコースであった。皆さん、お疲れ様でした。(96/5/3 84/100)
追記 我がハイキング仲間と最初の山歩きであった。その後、500回石老山、700回高尾山、1000回大高取山でも同行して頂いた。高畑山は日本百低山であった(同書214頁)。





















































