関西に出掛けて京都に宿泊した翌日、奈良の三輪山へ登った。大阪近郊の山々を思い巡らしたが、小林泰彦「日本百低山」の中から選んだ。奈良時代の歴史の中に出てきたかなという程度の知識しかない。しかし、桜井線三輪駅に降りて、三輪素麺の産地と知り少し親近感が湧いた。
JR桜井線三輪駅から 京都から地下鉄、私鉄、JRと乗り継いで三輪駅であった。途中の車窓に広がる低い山を背景にした平屋、瓦葺きの小集落の田園風景はいかにも歴史のある大和の地を醸し出しているような眺めである。山裾には古代史跡を巡るハイキングコースが閃き、可能ならこの地を歩きたいという想いが浮かんだ。
大神神社に参拝 三輪駅から大神(オオミワ)神社に参拝して、三輪山登り口のある狭井(サイ)神社へ到着。先ずは礼拝の外、案内に従い安全登山のために自ら御幣でお払いをする。次いで社務所で、入山許可の“三輪山参拝証”襷を貰い襟掛けのように首に掛け、山中では飲食禁止などの注意を受けた。
一人山中へと坂道から入る。深い樹林帯の中から沢縁の道を過ぎて崖沿いの石段となり、上がり切ると三光の瀧休舎。奥には一筋の水が落ちていて滝行を行う地のようだ。舎内は着替え用の個室。先程山にはトイレはないと聞いていた。
一息入れて、上りを再開。結構な急坂で、昨夜の雨で湿っていて歩き易くはない。高齢者ご婦人一行を追い越したが、単身の女性の方は先行した。中津磐座(ナカツイワクラ)の地で休憩中の先行者を横目で眺め、さらに山中を行く。しかし、息切れが出始める。最近は山登りを避けて里や丘程度で済ませているからであろう。時々は足を止めながら上がり続ける。約1時間弱のコースだから、そろそろと腕時計をチェックすると、先方に高宮神社が見えた。
パワースポットか 三輪山頂(467m)の奥津磐座は直ぐ先であった。ハイカーとしては、三角点を確かめたいと探したが、そのような案内や地点はなく、ご信仰の山パワースポットには相応しくはないのだろう。参拝して、岩に腰を下ろして一休みにしていると、ご婦人が到着した。彼女は熱心に祝詞らしきものを唱え、磐座の前で祈り続けている。敬虔な信者なのだろう。
近くにいるのは遠慮した方が良いのではと下山することにした。同じコースを、上りよりは10分程短縮して、狭井神社であった。三輪山は大神神社のご神体でコニーデ型の山容が美しいとあるが、下山後眺め直すも普通の山にしか見えない。信心が足りないのだろうか。
昼食は、駅前食堂で三輪素麺とした。小さな商店街だが殆どの飲食店が三輪素麺の店。三輪素麺を巡る商標問題は深く、簡単ではなかった。そんなことを思い出しながら食べたが、意外に美味しかった。桜井駅へ出て近鉄、環状線鶴橋駅、新大阪駅から新幹線へと順調に乗り継ぐことができた。(11/2/24 126)
追記 三輪山や大神神社は、古事記や日本書記に登場する神話の山で、行き交う方もハイカーではなく登拝者のようで、そんな雰囲気の中上下した。下山後門前町で、ご当地グルメ三輪そうめんを食べた。京都や大阪からのアクセスの際も、JRや私鉄を何回も乗り継いだのを覚えている。

































































