夜行バスで畳平へ 膝に寒さを感じて目が覚めた。畳平駐車場バスの中である。ザックからレインコートを出して下半身に掛けようとしたら、ライトが点いた。丁度朝5時だった。M社主催乗鞍岳登山ツアーに参加し、昨夜遅く雨の中新宿をバスで出発した。台風15号が北上しているが取りあえず出発した。
雨中の登山 朝が明けても相変わらず雨が降り続いている。添乗員の指示で、30人程の中高年が一斉に雨具を着けて登山準備を始めた。小生も、レインコートにスパッツを履いた。頂上下の駐車場から乗鞍山頂に向けて歩き出す。何故か息苦しい、2,700mの高地だからであろう。多くの同行者は意外に速い歩きで、殿をゆっくりと付いて行く。周囲は岩肌むきだしの殺風景な山々が連なり、緑は這い松のみで、3,000m級の山の雰囲気十分である。10年前安達太良山でも雨に降られ似たような風景であった(94.6.19)。雨で落石を心配しながら広い登山道を進む。下方には沼(不消ケ池)が見え、雪渓が残っている。この時期では万年雪だろう。肩の小屋で休憩。シーズン過ぎの小屋は未だ眠っているようだ。
本格的な登山道、そして山頂へ 肩の小屋を過ぎると本格的な登山道になる。岩ゴロゴロガレ場の急坂が続いている。乗鞍はハイヒールでも登れると聞いていたが、大違い。鎖場や梯子がないという意味だろうか。傘をさしながらも順調に上がる。先程来、目前の高峰が主峰剣ケ峰と思ったがいずれも外れて、先へ先へと入る。今度こそと思った目の前に現れた峰は蚕玉岳であった。一行は立ち止まることなく、小さな頂(2,979m)を越した。添乗員の声に、頂上小屋で最後の休憩を取る。雨は止まないが風がないのが幸いだ。最後の岩場をよじ登ると山頂・乗鞍神社であった。いつものように家族や飼い猫の健康をお願いする。先日、北海道の孫が来春には兄ちゃんになると連絡があり、その分お賽銭を奮発した。雨が強くなり、風も出て寒い。3,000mを超える地に立っているのだから当然だろう。三角点(3,026m)を踏み記念撮影をして下山開始。下りが苦手な上に岩が濡れている。傘を閉じて、滑らないように時には手も使い一歩、一歩慎重に足下を確保する。ヒョイヒョイ下るおばさん達に抜かれながらも、ペースを維持する。上り時に感じた程には急降下ではない。遅い方ではあったが肩の小屋に着き、乗鞍登山記念に雷鳥の人形を求めてお土産にした。
無事下山 小屋からは楽な道で、雨も小降りとなり、途中お花畑を回って畳平に戻った。高山植物は殆ど枯れてしまい、花は僅かにイワキキョウやリンドウ、チングルマが残っているだけだった。バスの中から携帯で自宅に無事下山を伝えると、家内は、予想外に早い連絡だったらしく驚いた。先程来の胸苦しさは消え去っていた。
乗鞍岳を我が山歩き里歩きリストに加えることができ、300号達成記念になった。安房トンネルの開通もあって東京から近くなり、簡単な名山ということで登山機会を窺っていた。数年前、飛騨高山旅行の際計画したが、天候が悪く当日朝になって断念したことがあった(99.6.20)。今回も台風接近でどうなることかと思ったが、雨の中無事登頂し下山することができてホットし、展望や花畑は次回の楽しみとなった。最近購入したGORE-TEX製レインコートがまた役に立った。(03/9/20,21 98/100)
追記 乗鞍岳は3000mの高峰である。アクセスが悪く、夜行登山バスで畳平から登った。周囲は荒涼としたガレ場だったと思う。雨中だったがそう難渋せずに山頂に立った。後日岐阜県境野麦峠から眺めた乗鞍も印象的であった(07.5.20)。その後 、乗鞍高原へと検討したが、バスの乗り継ぎが悪く実行できない儘、今日に至った。


























































